時限捜査(上) の商品レビュー

ジェイムズ・F.デイヴィッド【著】,公手成幸【訳】

2015/11/28

ポートランド市警殺人課の刑事カイルは、自身の運転する車の事故で娘を亡くしアルコール依存症になっていた。休職状態だったある日、上司から呼び出しの電話があり1件の殺人現場に向かった。そこには近隣の都市で起こっていた幼児連続殺人事件と類似する点が見られた。ただ、それ以上に変わっていた点はその前にそれを防ごうとした人物がおり、その人物がその状況を克明に、しかしいくつかの明かな相違点があるメモを残している点だった。
連続殺人以外にも子供の事故を察知し救った人物がいたと知ったカイルは、その事故現場の隣人から物理学者件ＳＦ作家のシェリーを紹介される。そして話を聞いたシェリーは荒唐無稽な仮説を立てる。
一方、自分の殺人現場に必ず姿を現す人間がいることに気が付いた連続殺人鬼は、その後を追い正体を突き止める。