1,800円以上の注文で送料無料

罪深き海辺 の商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/01/15

大沢在昌「罪深き海辺」 ある小さな漁村で起こる、やくざミステリー。 さすがハードボイルドの巨匠だけあって、硬質な文章と描写力がすばらしい。 小さな町の人間関係やしがらみを、ハードボイルドタッチでかっこよく描いています。 ストーリーはとても面白く読み応えがありましたが...

大沢在昌「罪深き海辺」 ある小さな漁村で起こる、やくざミステリー。 さすがハードボイルドの巨匠だけあって、硬質な文章と描写力がすばらしい。 小さな町の人間関係やしがらみを、ハードボイルドタッチでかっこよく描いています。 ストーリーはとても面白く読み応えがありましたが、ただこの内容にしては少し長すぎる感じがしました。あっちこっちでぱらぱらと事件が起こるので、一つ一つのエピソードの印象が薄く、だらだらした感じ。 種明かしももう少し早めにすれば、もっとスピード感が出たのではないかと思います。

Posted byブクログ

2010/01/03

期待外れだった。大沢氏の著作「新宿鮫シリーズ」以外初めて読んでみたのだが。オーソドックスな読み物。少々迫力に欠ける感が。

Posted byブクログ

2009/11/06

久しぶりに読んだ大沢作品。498P2段組。結構なボリュームだったなー。 なんだけど、そのボリュームをイヤに感じさせずに読ませてくれる 力量は流石ですなー。さほど大袈裟なストーリーじゃないのに 飽きさせない展開です。うーん...なんという安定感。 田舎街を舞台に繰り広げれられる利...

久しぶりに読んだ大沢作品。498P2段組。結構なボリュームだったなー。 なんだけど、そのボリュームをイヤに感じさせずに読ませてくれる 力量は流石ですなー。さほど大袈裟なストーリーじゃないのに 飽きさせない展開です。うーん...なんという安定感。 田舎街を舞台に繰り広げれられる利権争いに纏わる 殺人事件。そして田舎街に一人、正義を忠実に執行する 老刑事。数々の胡散臭い有力者。そしてお約束のヤクザもの...。 そしてヒロイン。主人公を取り巻くこの登場人物たちが しっかり書かれているので、凄く物語りも頭にスイスイと 入ってきますね。エンターテイメント作品に於いて、凄く 重要なんじゃないかしら。こういうことって!!! そんな訳、で改めて大御所作家の王道作品を見直した次第です。

Posted byブクログ

2011/09/30

 【内容紹介より】財政破綻寸前の港町に突然現れた、大地主の遺産相続人。激化する暴力団の攻防、相次ぐ不審死、進出企業の陰謀・・・・敵か味方か。騙すか騙されるか。長い間、大きな石の下に隠れていた毒虫たちが動きだし、一気に不穏な空気が立ち込めるなか、老刑事は命をかけて、「禁断の事件」の...

 【内容紹介より】財政破綻寸前の港町に突然現れた、大地主の遺産相続人。激化する暴力団の攻防、相次ぐ不審死、進出企業の陰謀・・・・敵か味方か。騙すか騙されるか。長い間、大きな石の下に隠れていた毒虫たちが動きだし、一気に不穏な空気が立ち込めるなか、老刑事は命をかけて、「禁断の事件」の真相に挑む。う〜ん、大沢さんは大好きな作家なのだが、本書はいまひとつ。がっかりだ。とっちらかった感じで、まとまりがないように思えた。巻末を見ると、次のように書かれている。<この作品は「ゾンビシティ」のタイトルで、「サンデー毎日」2007年9月23日号から2009年2月1日号に掲載されたものに加筆・修正をしたものです>当初のタイトル「ゾンビシティ」?! そのタイトルのままだったら、読まなかったかもしれない。連載作品だったということで、大沢さんは毎号毎号続きを書くのに相当苦労したのではないだろうか。ひょっとしたら、執筆に当たって前もって全体の構想、大筋は考えておらず、毎回その都度、物語を創っていったのではないだろうか。ストーリーには、そんな付け足し感があった。人物造形もシャキッとしない。魅力に乏しい。登場人物とその行動は、作家ごとに独自の哲学を託す最重要部分のはずだが、あまりに類型的に思えた。そしてなにより、オチが安易。ミステリ要素をプラスして「まさか! そういうことだったのか!」と読者を驚かせたかったのかもしれない。気持ちはわかるが、効果のほどはどうだろう。ミステリ、ハードボイルド、サスペンス、どれとも言えず中途半端な作品だった。<佐久間公>や<新宿鮫>シリーズをイメージして期待して読んだが、残念ながら同じような満足感は得られなかった。

Posted byブクログ

2011/07/20

海辺の町にふらりとやってきた一人の男。その日から、静かで何もなかった町は、なにやらざわざわし始める。権力者の利権争い。それにまつわる暴力団の勢力争い。話は昔にまでさかのぼりあらゆる疑惑が明らかになっていく。ふらりとやってきたその男。実際は何者??いわゆるシリーズ物ではないので、最...

海辺の町にふらりとやってきた一人の男。その日から、静かで何もなかった町は、なにやらざわざわし始める。権力者の利権争い。それにまつわる暴力団の勢力争い。話は昔にまでさかのぼりあらゆる疑惑が明らかになっていく。ふらりとやってきたその男。実際は何者??いわゆるシリーズ物ではないので、最初は手探りで読んでいく。徐々に展開していくストーリーにいつしかのめり込んでいた。ストーリー自体は特別なことはないが、やはりエンターティナーだな大沢在昌は。

Posted byブクログ

2009/10/04

久々の大沢在昌 大沢節絶好調で ラストまで飛ばして読みました。 が、主人公は今までの作品に出てきたタイプ。

Posted byブクログ

2009/10/04

いやぁ、面白かった。久々の大沢節、堪能させていただきました。ここんとこちょっと低迷してた感があったんですけど、本作は文句なし。これからもこの調子でお願いします。

Posted byブクログ

2009/10/07

どんな状況でも慌てず屈せず堂々とし、体もでかけりゃ人間もでかい、おまけに美女にもてもて、、 そんな男の憧れが主人公のハードボイルド小説作家の代表、大沢さんの新刊です。 今回の主人公がすごい! なにしろハードボイルドの条件のみならず、アメリカ帰りでアメフト選手だった大男なのです。...

どんな状況でも慌てず屈せず堂々とし、体もでかけりゃ人間もでかい、おまけに美女にもてもて、、 そんな男の憧れが主人公のハードボイルド小説作家の代表、大沢さんの新刊です。 今回の主人公がすごい! なにしろハードボイルドの条件のみならず、アメリカ帰りでアメフト選手だった大男なのです。 この時点で日本男児の大多数は真似ることが出来なません。そして人は届かないものほど強く憧れを抱くわけですね? 大沢作品にはそういった主人公が多くて本当に圧倒されます!! さて、近作の舞台は小さな田舎町、そこには「殿様」と呼ばれていた金持ちがいたわけですが、 彼が亡くなって数年後に、孫だと名乗る男が現れたからさあ大変、地元ヤクザと都会ヤクザの利権争い、 巻き込まれる地元の人々、更に裏では市長や弁護士の企みが…そして誰もが主人公の「殿様」の血筋を利用しようと 彼に近づいてきます。そんな中、利権争いは遂に殺人までも引き起こします。 どんなに脅されても、どんな条件を突きつけられても理由は色々あったにせよ常に飄々と振舞う主人公の姿は、 会社や学校、様々な組織に翻弄される人々の目にどう映るでしょうか… 中立、独歩を貫く大変さや辛さを垣間見たにも関わらず、憧れを抱かずにはいられませんでした♪

Posted byブクログ