学校図書館ビフォー・アフター物語 の商品レビュー
山形県鶴岡市で学校図書館の支援業務員として働く著者による、学校図書館改造に関するエッセイ。著者以外に、著者とつながりのある学校司書や司書教諭の執筆した章もある。いかに「カビ臭い図書室」から「行列のできる図書館」へと変貌させるかという奮闘記。 古くて汚い本ばっかり、文学の比率が...
山形県鶴岡市で学校図書館の支援業務員として働く著者による、学校図書館改造に関するエッセイ。著者以外に、著者とつながりのある学校司書や司書教諭の執筆した章もある。いかに「カビ臭い図書室」から「行列のできる図書館」へと変貌させるかという奮闘記。 古くて汚い本ばっかり、文学の比率が多く調べ学習に使えない、本の配列が一貫していない、など多くの問題点を抱えた図書室を前に、どこから手をつけていいのか、自分一人ではできない、などの悩みを抱える中、職員や生徒、地域の支援を受けながら、また著者の学校司書であった経験を活かして、図書館として生まれ変わる過程がエッセイ風にいきいきと描かれている。書架の種類や、読書センター、学習・情報センターという学校図書館の備えるべき機能を発揮するためのレイアウトなどが図示されていて、イメージが湧きやすい。段ボールに詰め込む作業に関する事項やブックトークの台本などの具体的かつ細かい点まで提示されているのも、臨場感があって面白い。設備などのハード面の整備とともに、どのように図書館に児童生徒を呼び込むのかという点も、各学校ごとに示されていて、興味深い。読書郵便、読書クイズ、リーディングバディ、辞書引き大会、などの様々なノウハウは、すぐに現場で役立つ情報となっている。 ただ、様々な学校の事例紹介に終始しており、ややマンネリ化している感じがする。せっかくのノウハウがわずかに最後の章でQ&Aとしてまとめられているだけで、物足りない。エッセイという感じで終わってしまってはもったいない内容だと思う。(10/09/21)
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小中学校の図書館活動の本だけど、最後のQ&Aがちょっと役立つ。 ・読書旬間 ・ブックフェスティバル ・本の苦手な人にとっておきの本 ・図書館はきみたちの本棚
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