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“お受験"の社会史 の商品レビュー

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2014/07/29

お受験ルポや幼児教室主宰者が書いた本は読みましたが、私立小学校が存在する必要性ないし意義を考えたいとき、全体を把握することに役立つ貴重な本でした。映画「いまを生きる」をあらためて観ました。舞台が高校ではあるものの1959年アメリカの全寮制名門進学校のお話で、親の社会的地位(医師・...

お受験ルポや幼児教室主宰者が書いた本は読みましたが、私立小学校が存在する必要性ないし意義を考えたいとき、全体を把握することに役立つ貴重な本でした。映画「いまを生きる」をあらためて観ました。舞台が高校ではあるものの1959年アメリカの全寮制名門進学校のお話で、親の社会的地位(医師・弁護士・銀行員など)を継承することを目的に、教育歴重視、名門大学への進学を目的とした学校生活を送る中で、成績優秀ながら芝居に打ち込み、それが親に理解をされなかった生徒は自殺し、外部学生との交遊を主張した学生は放校処分になる。同じような社会的地位にある親を持つ子どもたちが他の階層の子どもたちを交わることなく、確かな教育歴と進路のためにまっしぐらであることの極端な例とそれにポエムという子どもたちひとりひとりが持っている表現手段を有効に使えるようにすることで警鐘をならした教員がいた映画でした。

Posted byブクログ