火の鳥(朝日新聞出版)(7) の商品レビュー
お?火の鳥がでてこないぞ?? 後編が楽しみ。 しかし、背景描写やキャラクター描写(書き分け)が本当に細かい。服装や髪型、年齢が変わっても、更には生まれ変わっても同一人物である事がはっきり分かる。
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宿泊先に、手塚治虫の火の鳥が揃っており、とりあえず鎌倉殿の13人きっかけもあり、乱世編を。構想力とスケールの大きさに圧倒される。
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おぶうの回。 小学校低学年のころパパが買ってくれた何かの別冊版で読んだ。 平清盛が勢力を誇る世の中で、体は大きいが気の優しい弁太と美しいおぶうは山の中で幸せに暮らしていたが。 久しぶりに読んだら黎明編と記憶がごちゃごちゃだった。
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手塚治虫『火の鳥 乱世編』は源平の合戦が舞台である。上巻は平清盛の死去、下巻は源義経の滅亡までを描く。火の鳥そのものが活躍しないという珍しい話である。永遠の命を与える「火焔鳥」の伝承があり、それを求める権力者の妄執が描かれる。 源義経は伝統的には悲劇のヒーローであるが、『火の鳥 ...
手塚治虫『火の鳥 乱世編』は源平の合戦が舞台である。上巻は平清盛の死去、下巻は源義経の滅亡までを描く。火の鳥そのものが活躍しないという珍しい話である。永遠の命を与える「火焔鳥」の伝承があり、それを求める権力者の妄執が描かれる。 源義経は伝統的には悲劇のヒーローであるが、『火の鳥 乱世編』ではブラック企業経営者のような冷酷で傲慢な人物に描かれる。武蔵坊弁慶に相当するキャラクターは優しい木こりである。彼が義経に利用されるばかりという点が悲しい。 架空のキャラクターの人間ドラマが中心であり、歴史上の名場面の多くは省略されている。古代日本を舞台とした『火の鳥』では騎馬民族征服説や仏教を侵略者として描くなど歴史の斬新な視点があった。それに比べると『火の鳥 乱世編』は歴史ファンには物足りなさを感じるかもしれない。
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- ネタバレ
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今まで『火の鳥』を読んできましたが、どうも前衛的過ぎるというか芸術至上主義というか、独特の〝臭み〟が強すぎて後味が悪くてあまり好きになれなかった。 しかし本作品は独特の〝臭み”は弱く、普通のマンガ作品に近く、読みやすいと思います。 親しみやすい初期の手塚短編作品に近い作風・画風で「火の鳥」を描いたという感があります。 おなじみの手塚スターシステムから登場しているキャラも多い。 例えば、東南西北、レッド公、丸首ブーン等。 そして弁太はどろんこ先生(1976年)? ドクター・キリコまで登場しているのには驚きました。 今までの『火の鳥』は重々しく鬱展開だったのが、乱世編では源平合戦を舞台に軽快にテンポよく進行し、ギャグシーンも頻繁に挿入されます。 そう考えると、何だか他のキャラが他の漫画家のキャラ風に見えてきました。 私はマンガに詳しくないので通り一遍のイメージしか持っていませんが、失礼を承知で言えば、源義経は白土三平風に、木曽義仲は横山光輝風に、平知盛は永井豪風? そして平重盛は手塚治虫の絵には珍しい画風だと思います。とり・みきさんが杉浦茂をパロディ化して描いているような画風です。 つまりまあこういったマンガマンガしたキャラでギャグも入れながら結構庶民的なストーリー展開なので読みやすい。 私が読んだ朝日ソノラマ版ではラストに火の鳥が現れて物語が冒頭に戻るという展開ですが、角川版ではその部分がカットされているようです。 私はソノラマ版の方が好きだなあ。 というわけで『火の鳥』は読む人を選ぶと思いますが、乱世編は幅広い方々におススメできると思います。 それも、朝日ソノラマの大きな版で読むことをお勧めします。 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2019/10/07/203528
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※電子書籍版です。 諸行無常のお話です。誰も救われない権力の争いは輪廻も越えて続きます。同じ時代で輪廻しているのが実に不思議。…これが無限地獄なのかな? 私が読んだのは犬と猿のエピソードが最後でした。 輪廻が描かれなかった弁太は、巻き込まれるだけ巻き込まれ、悲しい終わりを迎えた。...
※電子書籍版です。 諸行無常のお話です。誰も救われない権力の争いは輪廻も越えて続きます。同じ時代で輪廻しているのが実に不思議。…これが無限地獄なのかな? 私が読んだのは犬と猿のエピソードが最後でした。 輪廻が描かれなかった弁太は、巻き込まれるだけ巻き込まれ、悲しい終わりを迎えた。いったいどんな気持ちで亡くなっていったのだろう。
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1978年~80年マンガ少年連載。 源平合戦でこのボリュームは重たく感じた。 対象年齢が低いというのもあるんだろうけど、物足りなくもあったかな。 ちなみに80年は「火の鳥2772」でアニメ業界へ復帰。
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僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様...
僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。 1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
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源義経、弁慶、平清盛などをからめた源平合戦をアレンジした作品になっています。 歴史の勉強のようでおもしろい。 やはり、清盛が火の鳥を不老不死の命を求めて、火の鳥を追い求めますが、結局、手に入れた鳥は、孔雀。 この話では現実に火の鳥なんていないってことで終始しています。
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