随筆集 めぐりあいのふしぎ の商品レビュー
坂村真民が遺した三部作のうちの第二弾、復刻版です。 人と出会う喜び、別れへの悲しみが満ちています。 詩のために生き、詩の力を信じた著者が、「めぐりあい」の美しさを情感豊かに描きます。 死のうと思う日はないが 生きてゆく力がなくなることがある そんなときお寺を訪ね わたしはひとり...
坂村真民が遺した三部作のうちの第二弾、復刻版です。 人と出会う喜び、別れへの悲しみが満ちています。 詩のために生き、詩の力を信じた著者が、「めぐりあい」の美しさを情感豊かに描きます。 死のうと思う日はないが 生きてゆく力がなくなることがある そんなときお寺を訪ね わたしはひとり 仏陀の前に坐ってくる 力わき明日を思う心が 出てくるまで坐ってくる ー 31ページ 二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛を そそいでゆこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳を かたむけてゆこう ー 297ページ
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※このレビューにはネタバレを含みます
自然を愛する真民さんの穢れの感じられない心、考え、ものの見方に触れていると、こちらまで心が洗われるような、澄んだ爽やかな風が感じられる、読みやすい随筆集であった。
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「念ずれば花ひらく」、「二度とない人生だから」、「めぐりあいのふしぎ」。そして、「生きてゆく力がなくなる時」 この詩人の想いに心洗われ、生ききることがどのようなものかを教えてもらった。 人、そして出来事との出会いの必然性、すごさを思い知らされるようだった。 09-86
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