文化としての農業 文明としての食料 の商品レビュー

末原達郎【著】

2012/01/08

日本のアフリカ農業に関する研究は1つの専門分野が独立して発展するよりも、むしろ隣接する様々な研究分野が共同研究を行いながら、境界領域の研究へと拡大しているところにある。
日本のアフリカ農業研究は1960年代から始まった。植民地主義の影響を直接受けてこなかった日本のアフリカ農業研究は特色として一般の農民の農業技術や土地利用、労働力利用、農業経営に関心をおいた。欧州ではそのようなことは興味がなかったので、プランテーションなどの大規模農業の研究が多かった。