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中世伊勢神宮成立史の研究 の商品レビュー

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2011/04/21

中世伊勢神宮を権門と位置づけて、権門としての支配の成立を支配構造・裁判権・土地支配などの観点から論述した論文集。 大まかにいえば、新たな支配層である禰宜の台頭という従来のストーリーと対比させ、権門領主としての確立に祭主が大きな役割を果たし、祭主-宮司-禰宜という支配構造を持ったと...

中世伊勢神宮を権門と位置づけて、権門としての支配の成立を支配構造・裁判権・土地支配などの観点から論述した論文集。 大まかにいえば、新たな支配層である禰宜の台頭という従来のストーリーと対比させ、権門領主としての確立に祭主が大きな役割を果たし、祭主-宮司-禰宜という支配構造を持ったという論旨である。 本論を通して次は、朝廷における祭主=大中臣氏の位置づけに興味を持ちました。 また、本論もさることながら、巻頭の権門体制論についての理解と、最終章の王朝国家確立から中世にいたる税収取体系の講座論文は大いに勉強になりました。学生時代のゼミを思い出してしまった。当時、この講座論文が発表済みだったらなあ。(笑)

Posted byブクログ