嗤う男 の商品レビュー
2020.11.15スタート 2020.11.27読了 2020年の㉜ 氏の小説はどうしてこうも人を暗澹たる気持ちにさせるのだろう…。そして尻に火がついたどん詰まりな中年男を描かせたら天下一品なのではないかと。「未来が木の枝のごとくに分岐していると思うのはただの印象であって、振...
2020.11.15スタート 2020.11.27読了 2020年の㉜ 氏の小説はどうしてこうも人を暗澹たる気持ちにさせるのだろう…。そして尻に火がついたどん詰まりな中年男を描かせたら天下一品なのではないかと。「未来が木の枝のごとくに分岐していると思うのはただの印象であって、振り返れば人生は一本道である。しかしこれは己が累々と積み上げてきた自堕落な過去に対する言い訳なのかもしれない」という文中の言葉にドキリとした。鬱々とした気持ちに誘う物語ばかりだが『帰郷』『夏の収束』は微かな希望と刹那さが漂って好きな作品である。
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ピースサインと嗤う男は、ゾワッと面白かった。 他の話は私の好みではなく、嫌な気持ちになり終わるものが多かった。深過ぎて未熟な私には理解出来ず、困惑した。
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ホラーというより、厭な話、という感じの短編集。ブラック企業は幽霊より怖い。表題の「嗤う男」がよく分からないが不気味でよかった。
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七つの短編集、カバー背表紙の本作紹介文に「ごく当たり前の日常が恐怖の風景に変わっていく・・・」記載あり。福澤徹三のこの手の作品が大好き、日常ありきの恐怖っていう落差を楽しみたいんだよね。非日常から怖がらせてもどうなん?最近、流行りのシチュエーションホラーについては疑問あり
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うーむ。 日常に潜む恐怖をテーマにした短編集というので、軽く読もうと購入。 煽り文句に「市井のどこにでもいる人々が、日常と隣り合わせにぽっかりと開いた恐怖の陥穽をのぞいてしまったばかりに、今までの風景が恐怖へと変貌する」的な感じだったので少しバイアスがかかったせいだろうか・・ ...
うーむ。 日常に潜む恐怖をテーマにした短編集というので、軽く読もうと購入。 煽り文句に「市井のどこにでもいる人々が、日常と隣り合わせにぽっかりと開いた恐怖の陥穽をのぞいてしまったばかりに、今までの風景が恐怖へと変貌する」的な感じだったので少しバイアスがかかったせいだろうか・・ 出てくる人に、これっぽっちも感情移入できず、ものすごい上滑り現象を味わってしまいながら最後まで滑りきってしまい何も残りませんでした、という感想。 いや、このご時世だからわかるんだけど、ずーっと残業の話とリストラの話とパチンコの話と左遷の話と・・もう少しライトな日常希望ってことで。ちゃんちゃん。
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こちらに書きました。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2009-09-14
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