最強の「国語力」を身につける勉強法 の商品レビュー
碩学鴻儒谷沢永一の最強本。かなり身構えて読み始めたが、冒頭いきなり卑近な言葉。読み進むほどに肩の力は滑らかに抜けていった。取り上げられているものの中にはどうしようもなく難しいものもあったが、谷沢氏曰く難しい本に負けないコツはすべてを分かろうとしないという心構えが肝要との言葉に大い...
碩学鴻儒谷沢永一の最強本。かなり身構えて読み始めたが、冒頭いきなり卑近な言葉。読み進むほどに肩の力は滑らかに抜けていった。取り上げられているものの中にはどうしようもなく難しいものもあったが、谷沢氏曰く難しい本に負けないコツはすべてを分かろうとしないという心構えが肝要との言葉に大いに勇気をもらう。自分が美しいと感動した日本語が自分にとっての美しい日本語。学者は古典を読めというけれど、たいがいは権威主義。読んでみて面白くなければ、さっさと放り出してしまえばよい。思いもかけない展開。谷沢氏がぐんと近くなった。
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物事を考えるとは、すなわち頭の中で語彙を探して組み立てる工夫のこと。その場合、もし語彙が貧弱であれば、いくら考えても浅はかな当たり前の結論しか出てきません。それゆえ、考えを深めるとは頭の中に語彙をできるだけ豊かに蓄える努力を意味します。 幼いころに一人で本を読むに任せるという習慣...
物事を考えるとは、すなわち頭の中で語彙を探して組み立てる工夫のこと。その場合、もし語彙が貧弱であれば、いくら考えても浅はかな当たり前の結論しか出てきません。それゆえ、考えを深めるとは頭の中に語彙をできるだけ豊かに蓄える努力を意味します。 幼いころに一人で本を読むに任せるという習慣は、将来の知的生活にかなる重大な影響があると思われる。というのは、何歳になっても知的生活の中心は孤独で考えたり瞑想したりする時間である。
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