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聞き屋与平 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2012/11/09

図書館より。 薬屋の経営から退き、人の話を聞く聞き屋を始めた与平を主人公とした時代連作短編集。 与平を始め登場人物たちの生き生きとした雰囲気や悩んだり苦しんだりしている様子が伝わってきました。だからこそ登場人物たちが幸せをつかむとこちらもなんだか温かくなります。 そして優しい...

図書館より。 薬屋の経営から退き、人の話を聞く聞き屋を始めた与平を主人公とした時代連作短編集。 与平を始め登場人物たちの生き生きとした雰囲気や悩んだり苦しんだりしている様子が伝わってきました。だからこそ登場人物たちが幸せをつかむとこちらもなんだか温かくなります。 そして優しい目線で聞き屋のお客や息子たちのことを見守る与平の姿も読んでいて、読者である自分もほっこりとしました。

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2012/07/28

宮部作品の直後に読んだせいか、物語・文体(文章と言った方が適切か、要するに説明過多)が少々冗長に感じられる。 違ったタイミングで読んでいれば★3つといったところだろうが、如何せんタイミングが悪かった。

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2012/05/10

L しみじみとしたいい話。派手さはないけれど心地いい重み。 宇江佐作品で泣かないか、と思ったけど、やっぱり最後に泣かされた。

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2012/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薬種問屋の隠居与平が先々代の主人が火事で逃げ送れた事件について、助けなかった罪を誰にも告げず心に蟠りを持ったまま生き続けて、夜な夜な人の話を聞くという商売(?)を始める。 多い時は一晩10人ほどになると書いてあるが、江戸時代の人だってそんな酔狂じゃないだろうと思いつつ、それでもまあ江戸時代という設定でアリにしてしまおうという感じ。 宇江佐らしいしんみりとしながらほのぼのと明るい話。

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2012/01/19

時間の流れを感じた。人生、楽あれば苦あり。明けない夜はない。日々精進。私にも聞いて貰いたいことあります。何故続巻が出ていないのーと思ったら宇江ささん、すっきりしてる。合点がいった。

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2011/11/02

誰もが心の中に1つは他人に語れない暗い過去を持っている。でもその過去に大小の差こそあれ、みんなはひっそりと幸せに暮らしていきたいと思っているのだろう。聞き屋も語りべも、みな同じだ。そんな人情話盛りだくさんの、宇江佐さんらしい連作。

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2011/08/13

人の話を聞く。 それだけが どんなに その人の人となりを表すか。 私は 与平さんのように 聞き屋は出来んだろうなぁ…。 そして、彼のように罪を抱えて生きていけないだろうな。 それともいざそうなった時にはできるのか? 宇江佐さんの作品には いつも「どうしようもない」とこどもにまで悪...

人の話を聞く。 それだけが どんなに その人の人となりを表すか。 私は 与平さんのように 聞き屋は出来んだろうなぁ…。 そして、彼のように罪を抱えて生きていけないだろうな。 それともいざそうなった時にはできるのか? 宇江佐さんの作品には いつも「どうしようもない」とこどもにまで悪態をつかれる家族が出てくる。 でも、そういう人へも向けられるまなざしが やはり良い。

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2011/09/26

大店の薬種問屋の隠居である与平が始めた、ただ客の話を聞くだけの商売「聞き屋」。そこに訪れる客や、ご近所さんに身内、そして自分の過去なども織り交ぜた連作短編集。またミョーな商売を考えましたな。ま、でも、意外としっくりきています。需要はけっこうあるようです。支店(?)もできました。後...

大店の薬種問屋の隠居である与平が始めた、ただ客の話を聞くだけの商売「聞き屋」。そこに訪れる客や、ご近所さんに身内、そして自分の過去なども織り交ぜた連作短編集。またミョーな商売を考えましたな。ま、でも、意外としっくりきています。需要はけっこうあるようです。支店(?)もできました。後継者もいます。以上!・・・・・・・・・なんのこっちゃ。

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2014/01/21

お店を息子に任せ隠居した与平は五と十のつく日に、ただ人の話を聞く、という聞き屋を開いている。 お客が話す内容は様々で、人間とはこんなにもたくさんのことを身の内に抱え込んでいるのかと改めて思い知らされた。 聞き屋の客が話す秘密や愚痴、聞く側の与平が抱える秘密が丁寧に描かれてラストは...

お店を息子に任せ隠居した与平は五と十のつく日に、ただ人の話を聞く、という聞き屋を開いている。 お客が話す内容は様々で、人間とはこんなにもたくさんのことを身の内に抱え込んでいるのかと改めて思い知らされた。 聞き屋の客が話す秘密や愚痴、聞く側の与平が抱える秘密が丁寧に描かれてラストはじんわりとした優しさがあふれてくる一冊。

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2010/02/08

私の大好きな時代小説の中の一つ。 主人公の薬問屋の御主人、 与平さんが隠居後に始めた 『聞き屋』 誰でも一人じゃ抱えきれず誰かに聞いてもらいたい話の一つや 二つある。 答えを教えて欲しい訳でもなくただ聞いてもらいたいだけ。 自分は何故聞き屋という生業にひかれていくのだろ...

私の大好きな時代小説の中の一つ。 主人公の薬問屋の御主人、 与平さんが隠居後に始めた 『聞き屋』 誰でも一人じゃ抱えきれず誰かに聞いてもらいたい話の一つや 二つある。 答えを教えて欲しい訳でもなくただ聞いてもらいたいだけ。 自分は何故聞き屋という生業にひかれていくのだろう.... 色々な人々話を聞いて行くうちに、次第に与平さんの過去もあきらかに.... 全6話の短編の短い話ですが、個人的にはもっとシリーズ化して 与平さんの客の話も聞きたかったです。

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