90分間集中術 の商品レビュー
1985年発行の本。90分が集中の単位だという前提で書かれています。当時は90分のまとまった時間が取れたんですね。現在は集中の単位がもっと短くなっているように思います。それは、15分単位でCMが入るTVによるところが大きいと思われます。しかし今ではネットが普及して、集中の単位は...
1985年発行の本。90分が集中の単位だという前提で書かれています。当時は90分のまとまった時間が取れたんですね。現在は集中の単位がもっと短くなっているように思います。それは、15分単位でCMが入るTVによるところが大きいと思われます。しかし今ではネットが普及して、集中の単位はもっと短くなっているように思えます。Twitterなんか140字しかないし。 今は長時間かけて長い論考をする時代ではなくなっているんですね。それが良いことなのか悪いことなのか。 例によって藤井康男さんは雑学の大家であって、色々と面白い事例が紹介されています。 藤井さんは能力開発の一環として、古新聞を40cm四方に切り、これを足の指を使って折り鶴を折られるそうだ。 もう一つ簡単なやり方として、ビー玉を足の親指でつまんで移動させる方法が紹介されています。 こんなことできるとはすごい。私も子ども時代から練習していれば良かった。 ベーブ・ルースは回転するレコードプレーヤーを見て、やがて印刷されたラベルが見えるようになったという。 これは速読訓練に通じそう。 本書には集中力のエピソードが色々紹介されています。 例えば、天文学者の木村栄は、研究に熱中するあまりに日露戦争が始まったことを知らなかったそうです。 西堀栄三郎は二階から飛び降りる訓練をして忍者のように着地する方法を会得したという。 藤井さんは龍角散の社長で、人脈も一流です。学問関係の人脈も一流で、大学院時代は赤堀四郎の研究室にいたという。 ……という風に、藤井さんの著書には多彩な著名人の知られざるエピソードが頻出します。 OLDIES 三丁目のブログ 藤井康男博士社長の【90分間集中術】 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/07/19/201257
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