外人術 の商品レビュー
佐藤亜紀さんの作品はこれが初めて。独特な表現と語彙の使い方、そして、辛辣な意見がとっても新鮮でした。欧米旅行の際には、彼女の意見を頭入れておくと参考になりそう。
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文体に癖があって、鼻につくような気もしたけれど、だんだん好きになりました。作者の意地っ張りな感じと、ヨーロッパの雰囲気がマッチしていてよい。ヨーロッパって楽しいよねえというよりは、ヨーロッパの意地の悪さも含めた良い雰囲気が伝わってくる。
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経験と教養に裏付けされた上等な「ケチのつけかた」見本。見習いたい(無理だけど)西洋美術史を研究してた人なんだ、と初めて知った。
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面白かったです。佐藤亜紀の鋭い切れ味の言葉がさすがだなと思いました。「ヨーロッパ」をちゃんと味わいたい方は一読をおすすめします。
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なぜだか勝手に男性だと思い込んでいたけれど、 この作家さんは女性でした。 中欧のことについては、ほとんど知らないし、 そもそもヨーロッパに行ったことがないうえに、 ユーロ以前の話も多いし…。 よくわからない、というところが多いのだけど、 パリのコインランドリーの話とか、 ムスリ...
なぜだか勝手に男性だと思い込んでいたけれど、 この作家さんは女性でした。 中欧のことについては、ほとんど知らないし、 そもそもヨーロッパに行ったことがないうえに、 ユーロ以前の話も多いし…。 よくわからない、というところが多いのだけど、 パリのコインランドリーの話とか、 ムスリム=犯罪者的なことをいう、日本人の話に同意することなく、 かといって相手を怒らせずに相槌をうつのは難しい、とかそういうのがよかった。 この人目線の、もっと最近のヨーロッパの話が読みたい。 自分は、国際交流だなんだと、 嬉しげに話す仕事をしているわけなんだけど、 この人の話に同意できる自分と、自分の仕事の成果の間にあるギャップを解消するに必要なものは何なんだろうか。 とっつきやすさか? ヨーロッパで湯治とか、やってみたい。
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書店でたまたま手にとった本だったけれども、これが意外に面白くて少し得をした感じ。筆者の独断がずばずばと冴えまくっていて、小気味が良い。
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どんどん読み進めてしまってあっという間に読了です。 作家佐藤亜紀の欧州滞在実録集とでもいおうか。 内容的には十年以上前の情報なので、現在の有効性は低いと思うけれども、そこに暮す人間の習慣や感覚は根本的な所では変わらないと思うので、欧州に行ったときの「心構え」として十二分にためにな...
どんどん読み進めてしまってあっという間に読了です。 作家佐藤亜紀の欧州滞在実録集とでもいおうか。 内容的には十年以上前の情報なので、現在の有効性は低いと思うけれども、そこに暮す人間の習慣や感覚は根本的な所では変わらないと思うので、欧州に行ったときの「心構え」として十二分にためになると思う。 ちゅーか、やっぱりね。 日本に住んでいるような感覚で…便利便利が当たり前…外国もそうじゃろ。っていうのは、想像力働かしてないよなぁ… なんて思うわけですが。 それでも、「日本人」であることみたいなのをしょい続けるしんどさから開放しに、浮遊できる「外人」となりに海外へ出かけるという感覚はすごく解る。 規模は小さいけど、田舎に住み続けている私が週末札幌に行くこととかも、実は一緒だったりするから。 これは学生時代、札幌の学校に入ったときに感じた開放感に通じる。誰もが「@@さんちのワタシ」と知っている場所から、自分を知らない場所に来たときの開放感たるやいかに。 (まぁ逆に、「@@さんちのワタシ」と誰もが知っていることが「守り」でもあって、そこが田舎の良いところだったりするんだけどさ) 同時に、札幌で暮らし続けることのストレスも10年暮らして実感して(「自分のリズムには田舎が合っているんだな」ってことですね)、それで現在「基本は田舎だけど、息抜きしに札幌へ行く」というガス抜きをしている訳なので、佐藤亜紀が語っている事は結構実感してしまいました。 「外人術」を始めエッセイを書籍で入手読了してはいても、やっぱり新鮮な気持ちで楽しむことが出来た一冊です。 すぐに再読しちゃいたいくらい面白かったなぁ。
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