1,800円以上の注文で送料無料

ミレニアム3(下) の商品レビュー

4.5

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2010/02/26

速読を要求する本だ。ゆっくり読んでいたらきっと物語がわからなくなる。 ついに事件とその元となる因縁はほぼ終わり、ほっとすることは確かだ。しかしまだ納得できない伏線はあって、そこはどうなるんだろうとは思う。著者が亡くなってしまった今ではどうしようもないかもしれない。 しかし、申し訳...

速読を要求する本だ。ゆっくり読んでいたらきっと物語がわからなくなる。 ついに事件とその元となる因縁はほぼ終わり、ほっとすることは確かだ。しかしまだ納得できない伏線はあって、そこはどうなるんだろうとは思う。著者が亡くなってしまった今ではどうしようもないかもしれない。 しかし、申し訳ないがもう一度この本を読むかと言われたら、間違いなく読まない。申し訳ない。しかし、その先の深みはないのだ。ミステリーかもしれないが、普遍的な何かを持った小説かと訊かれたらそれはないと正直に思う。誰か読む人がいたら6冊差し上げるんだけどな。とりあえず一度読む分には面白いです、とっても。

Posted byブクログ

2010/02/11

一体どうやって着地させるんだろう? と心配してしまうほど、前作、前々作以上に込み入ってくるストーリー。 娯楽大作である以上、ご都合主義っぽいところが見受けられるのは仕方ないが、それにしてもいろんなラインが絡み合っている一大スペクタクルを見事に纏め上げているもんだ。 ジャーナリス...

一体どうやって着地させるんだろう? と心配してしまうほど、前作、前々作以上に込み入ってくるストーリー。 娯楽大作である以上、ご都合主義っぽいところが見受けられるのは仕方ないが、それにしてもいろんなラインが絡み合っている一大スペクタクルを見事に纏め上げているもんだ。 ジャーナリスティックな視点が織り込まれていることは分かるが、大きなテーマの1つであるはずの、“女性に対する性的暴力”に著者が過剰な意識を置いているのかどうか、登場人物である複数の女性があまりに放縦な性衝動を露わにしている点は、「妄想?」などと、引っ掛かる。 あるいはお国柄なのか。

Posted byブクログ

2012/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1,2,3(上)といずれもそれなりに楽しめたけれど、ここまで盛り上げてくれるとは正直思わなかった。ミステリのいろんな要素が楽しめる、読み手を飽きさせない盛りだくさんのエンターテイメントに仕上がっている。とにかくこれは凄い作品だ。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】ミカエルらが追っていた特別分析班の実態解明に、公安警察、警察が協力体制をとり、法務大臣、首相まで出てきて、大がかりな包囲網になっていく。一方リズベットはハッカー仲間らの協力を得ながら、得意のハッキングで敵陣営の証拠集めを進める。と同時に、『ミレニアム』元編集長のエリカをストーカー被害から助ける一幕もあり、彼女の変化が感じられていい。テレボリアンとヨーナスの会合を知らせる伝言ゲームのような件にはニヤリ。そしてそんなこんなの最中にもミカエルは(やっぱり)肉体美の警察官と深い仲になっていて呆れるが。終盤は、リズベットの裁判前の襲撃事件、特別分析班の一斉検挙など、たたみかける様な展開だが、一番の見どころはリズベット裁判における法廷でのアニカの弁論と戦略。相手に有利なように思わせておいて、一気に反撃を開始し、証拠(意外な証拠に驚き)をあげ、論破し、完膚なきまでに検察側を叩きのめす様は見事でスカッとした。主人公リズベットはじめ、弁護士のアニカ、編集長エリカ、警備員スサンヌ、警察官のモニカ、ムーディク…気がつくと、この「3」では毅然とした態度で闘う女性たちの活躍が特に目立っていた。幼少期から大人たちの裏切り陰謀の犠牲になり誰も信じられない状況でも挫けることのいく心の強さを唯一の武器に一人戦ってきた少女。周囲との関わりを頑なに拒んできたリズベットのカチンカチンの心が、僅かにほぐれ、歩み寄りや感謝の念が生まれて本当によかった。そしてラスト、ミカエルの突然の訪問に、彼女が心を決めたシーンにも安堵。途中完全に存在を忘れ去られていた無痛殺人ロボット・ニーダーマンの件も決着がついて、ほぼ伏線は回収された形だ。残念ながら作者死亡のためこの作品が最後。「4」の有無は気にならないと言えば嘘になるが、これでひとまずは大満足だ。

Posted byブクログ

2010/02/06

公安を敵に回しての、ミカエルの大仕事は確実に進んでいく。 大出版社に引き抜かれ、ミレニアムを離れたエリカにも、魔の手が…? 入院中でありながら、手助けによって徐々に本来の有能さを発揮していくリスベット。 150センチで拒食症の少女のように見えるのだが27歳。有能なハッカー…という...

公安を敵に回しての、ミカエルの大仕事は確実に進んでいく。 大出版社に引き抜かれ、ミレニアムを離れたエリカにも、魔の手が…? 入院中でありながら、手助けによって徐々に本来の有能さを発揮していくリスベット。 150センチで拒食症の少女のように見えるのだが27歳。有能なハッカー…ということは法律破りですけどね。 少女時代からの不当な扱いにリベンジしていくのが小気味よい。 それにしても孤独なリスベット。 これからの人生は一体どうなっちゃうのか…と最後の方でちらっと思わぬでもなかったんですが、いい読後感になりました。 作者急逝がつくづく惜しまれます。

Posted byブクログ

2011/08/16

なんかうまくいきすぎではないか、という感もないではないが、そんなの差し引いても最高におもしろかった。読書の醍醐味を余すことなく堪能できました。作者死んじゃったからこれで一応終わりなのか・・・。うぅ辛い。リスベットの謎、まだいっぱいあるような気がするんですけど。

Posted byブクログ

2011/09/20

いつも海外の本を読んだときに感想に書くのですがお話の内容ももちろんだけど生活の違いが面白いかも夫婦関係とか仕事の仕方とか朝日新聞の月曜版に他の国のベストセラーリストが毎週載るのですが イタリアなんかでは ミレニアムものすごい勢いで売れているようなのに日本では全然なんだよね来年初頭...

いつも海外の本を読んだときに感想に書くのですがお話の内容ももちろんだけど生活の違いが面白いかも夫婦関係とか仕事の仕方とか朝日新聞の月曜版に他の国のベストセラーリストが毎週載るのですが イタリアなんかでは ミレニアムものすごい勢いで売れているようなのに日本では全然なんだよね来年初頭 いよいよ 映画が公開されるようなのでこれで少しは売れるようになるのかな

Posted byブクログ

2011/09/06

圧倒的におもしろい。今年の翻訳エンタメベスト1はこれに決まりでしょう。登場人物の造型がいい。特に女性がすばらしい。型にはまってなくて力強くて。陰惨な出来事が書いてあっても下衆な興味に訴えることのない凛とした雰囲気がある。そういうのってめったにない。もうこれで読めないなんて、あ〜返...

圧倒的におもしろい。今年の翻訳エンタメベスト1はこれに決まりでしょう。登場人物の造型がいい。特に女性がすばらしい。型にはまってなくて力強くて。陰惨な出来事が書いてあっても下衆な興味に訴えることのない凛とした雰囲気がある。そういうのってめったにない。もうこれで読めないなんて、あ〜返す返すも残念!シリーズものとして続く気配があったのにな。

Posted byブクログ

2011/08/07

著者は既に亡くなっているそうだが、4の草稿が残されているらしい。伏線のほとんどは回収されており、3で一応、ストーリーは閉じている。

Posted byブクログ