榊原式シンプル思考力 の商品レビュー
著者の主張は極めて明快で、複雑になった社会・生活体系をシンプルにし原点回帰せよということだ。政治も経済も、具体的にいえば、年金はいくらもらえるのか、税金をいくら払えばいいのか、どうやって訴訟を起こせばいいのかなど、年金制度、税制、裁判制度など、一般の人には複雑すぎてよくわからない...
著者の主張は極めて明快で、複雑になった社会・生活体系をシンプルにし原点回帰せよということだ。政治も経済も、具体的にいえば、年金はいくらもらえるのか、税金をいくら払えばいいのか、どうやって訴訟を起こせばいいのかなど、年金制度、税制、裁判制度など、一般の人には複雑すぎてよくわからない。制度が時代とずれてきて小手先だけの法改正をしているうちに本来の理念からかけ離れてしまっていることが多い。社員を大事にする日本の企業、勤勉を美徳とした教育、日本の食生活等々、元来、日本の社会はすばらしかったのだから、シンプルだった昔に戻ろうということだ。上流階級のみならず、庶民生活も豊かだった江戸時代や平安時代を参考にしようという意見にも賛同できる。論文形式ではないので、読者を理論的に説得できているわけではないが、著者の豊富な知識と経験からの様々な意見を簡潔・明快に述べておられ、わかりやすく、同意できる事柄が多かった。
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グレーゾーンの寛容性以外は共感できる。但し具体策はないので、あくまでも評論である。文章は分かり易い。
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物の豊かさを求める時代から、心の豊かさを求める時代に移ってきている。ものづくりの国ニッポンからもてなしの国ニッポンへ。世界の中でもユニークさを持った国になれるんじゃないかと思う。原点に、シンプルに、今こそ回帰。
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政治も経済も激変する!基本ができる人が一番強い! 原点回帰で、不況を乗り切る。 不況はあと2~3年は続く。 「もの」の時代の終わり。 景気回復後も、そう簡単に耐久消費財の需要は戻らない。 消費者から生活者へのゆり戻し。 原点回帰、シンプルな生き方への回帰がテーマ。
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2010/08/10 浅く広く、2009年に日本で起きている問題に対して提言している感じ。 日本文化はやっぱり大事にすべきだと思わせてくれた。
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(K) 政治経済から日本の文化まで、幅広いトピックスを榊原流の切り口で切り込んで解釈をした内容。シンプル思考と言いながらも、何がシンプルなのか良くわからなかったが、大学教授、官僚の経験から来ているのだろうが、主に「官」と「学」の視点からの解釈が多いように思えた。ビジネス書を読んで...
(K) 政治経済から日本の文化まで、幅広いトピックスを榊原流の切り口で切り込んで解釈をした内容。シンプル思考と言いながらも、何がシンプルなのか良くわからなかったが、大学教授、官僚の経験から来ているのだろうが、主に「官」と「学」の視点からの解釈が多いように思えた。ビジネス書を読んでいると、「産」の視点に偏りがちなので、たまには本書のような視点を持った本を読むのも刺激にはなる。 ただ、本の内容自体には新鮮なトピックスは少なく、過去の記憶の呼び起こしにはなったが、新しい発見につながるものは少なかった。
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今の世の中に「消費者」という言葉はそぐわない。消費だけをする人間などいない。これからは「生活者」を相手にしたマーケティングが必要である、という主張が印象的。 他にも「中産階級の没落」、「ものの時代の終わり」といったキーワードが並び、戦後経済成長の時代が完全に終わり、かつての日本の...
今の世の中に「消費者」という言葉はそぐわない。消費だけをする人間などいない。これからは「生活者」を相手にしたマーケティングが必要である、という主張が印象的。 他にも「中産階級の没落」、「ものの時代の終わり」といったキーワードが並び、戦後経済成長の時代が完全に終わり、かつての日本の立場に今は中国がある、ということを実感した。
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