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ニューヨーク・スケッチブック の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2016/01/11

1980年代、ボブ・グリーンやアーウィン・ショーなど、ニューヨークを舞台にした短編集が流行り、よく読んだ。邦訳は、常盤新平、井上一馬。。。 本書は、ブルックリン生まれの生粋のニューヨーカーにしてジャーナリストであるピート・ハミルによる、そうした作品の中の一冊である。1982年に邦...

1980年代、ボブ・グリーンやアーウィン・ショーなど、ニューヨークを舞台にした短編集が流行り、よく読んだ。邦訳は、常盤新平、井上一馬。。。 本書は、ブルックリン生まれの生粋のニューヨーカーにしてジャーナリストであるピート・ハミルによる、そうした作品の中の一冊である。1982年に邦訳版が発行されたものが、1986年に文庫化され、2009年に新装新版となった。 タブロイド紙の一部に載った34篇にはいずれも題名もなく、著者は「ここにおさめた物語は単なるスケッチにすぎない」と語っているが、同時に「おもな主題は人生における危機の瞬間であり、愛とその不在であり、都会の孤独であり、忍びよる過去の重みである」と言うように、一篇一篇が、表現されていない背後の人生の奥行を暗示する、心に沁みるものである。 久し振りにニューヨークを訪れ、前後して偶々『ティファニーで朝食を』を見たが、この作品は、ロンドンでもパリでも東京でもなく、様々な人々の人生が交差するニューヨークでこそ描き得たものなのではないかと感じた。 文庫版には、『幸福の黄色いハンカチ』の原作も収められている。 懐かしい一冊である。 (2014年3月了)

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2015/10/23

こういうのが好きだ。全部読み終えたら折にふれてぱらぱら好きなページを開けて拾い読みできるように本屋さんに行って手元に置いておかねば。

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2013/07/28

 ニューヨーク、それもマンハッタンやブルックリンあたりで普通にありそうな恋の話、ダンスフロアの話・・・の短編集。ニューヨークに住んだことがあればきっとストリートの情景が目に浮かんでくる。ハミルはニューヨークポストの記者だったから、いつも記事を探して、ストリートを歩いていたんだろう...

 ニューヨーク、それもマンハッタンやブルックリンあたりで普通にありそうな恋の話、ダンスフロアの話・・・の短編集。ニューヨークに住んだことがあればきっとストリートの情景が目に浮かんでくる。ハミルはニューヨークポストの記者だったから、いつも記事を探して、ストリートを歩いていたんだろうな〜と想像する。  「幸福の黄色いハンカチ」、たった6ページで泣いてしまったのだから、むしろ自分自身にびっくり。

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2013/06/02

フィッツジェラルドのような都会の孤独と喪失。歳を重ねる度に読み返したくなる短編集。山田洋次の『幸福の黄色いハンカチ』の原作がこのたった6ページの短篇やとは知らなんだ。

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2013/01/14

図書館でお正月に読む本を探していて目に付いて借りた本。 ニューヨークを舞台にした短編恋愛小説。 1930年代のニューヨークが舞台なので、その頃のアメリカの状況、アメリカ人のトレンドなどがよくわかっておもしろかった。 山田洋次監督の、「幸福の黄色いハンカチ」の原作が入っていて、あの...

図書館でお正月に読む本を探していて目に付いて借りた本。 ニューヨークを舞台にした短編恋愛小説。 1930年代のニューヨークが舞台なので、その頃のアメリカの状況、アメリカ人のトレンドなどがよくわかっておもしろかった。 山田洋次監督の、「幸福の黄色いハンカチ」の原作が入っていて、あの映画がアメリカの短編を原作にしていたことを初めて知った。 原作の短編を読みながら、あの映画の最後のシーンが頭の中によみがえってきて目頭が熱くなってしまった。

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2013/01/13

 一話がすごく短い。長くて8ページ、短いと4ページしかない。でもそれぞれが味わい深話の連続です。浦沢直樹の「パイナップルアーミー」とかにありそうな感じがします。  「幸福の黄色いハンカチ」の原案の収録されていて、これも元はほんの短い話でした。

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2012/05/27

原題は「The Invisible City」。 色あせた印象が強い。グリーンのコラムほどの吸引力は感じられない。

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2011/05/12

ピート・ハミルが「ニューヨーカー誌」に書いていたコラムをまとめたもの。ハミルの目を通したニューヨークの距離感が好きだ。町を(彼の場合ブルックリンを)愛しているけど、声高にほめたたえたりしない。でも、きっといつも「この町のなにを切り取ったら、素敵に見えるんだろうな」という視線で見つ...

ピート・ハミルが「ニューヨーカー誌」に書いていたコラムをまとめたもの。ハミルの目を通したニューヨークの距離感が好きだ。町を(彼の場合ブルックリンを)愛しているけど、声高にほめたたえたりしない。でも、きっといつも「この町のなにを切り取ったら、素敵に見えるんだろうな」という視線で見つめているんだろうと思う。 アメリカ人らしい、ニューヨーカーらしい愛の表現。こんな目で東京を、そして旅先の町を見るようにしたい。

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2009/10/31

 ニューヨークポスト紙に掲載された短編小説集。ニューヨークを舞台にし、かなり厭世的なストーリーが連なる。タイトルがないのが、ちょっと物足りない気がする。でも、ありそうな話を情緒的に語る手口は上手い!

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