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ユダヤ人を救った動物園 の商品レビュー

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2022/06/16

ユダヤ人をかくまったお話というので アンネの日記のように 不自由な生活をしていたのだろうか?とか 思って読みましたが 少し違う面からの 描き方でした。 戦時下では どこの国もそうでしたが  危険なので 猛獣は殺処分されたり 空爆によって 死んでしまったり 占領下になれば 占領軍...

ユダヤ人をかくまったお話というので アンネの日記のように 不自由な生活をしていたのだろうか?とか 思って読みましたが 少し違う面からの 描き方でした。 戦時下では どこの国もそうでしたが  危険なので 猛獣は殺処分されたり 空爆によって 死んでしまったり 占領下になれば 占領軍の軍人達の標的にされたりと 動物達には多くの試練がありました。 この二人の動物園は 閉鎖されそうになったけど 豚肉を 確保するために そのまま 保存された。 そして ヤンは地下組織の人だったので 多くのユダヤ人を 一時的に動物園の中でかくまったりした。 小さな子供が万が一 口を滑らしては 危険なので ユダヤ人の人達を 動物の種類で呼んだりと 工夫していた。 かくまう事は すごく大変な事だけど かくまったのは この動物園だけではなく かなりのポーランド人も 協力していたようです。 占領軍は 人では自分達は 優勢だから 残す。 動物も 希少な動物は生かせという方針でした。 人も動物も どれが 優位で貴重なのかなんて 決められないのに 当時は そういう方針だったようです。 この本では 戦争のひどさというよりも まずは ポーランドの国の空気感や 彼女達の動物達への 愛情などに重点を置いていました。 動物達の愛らしい行動などの 表記は戦時下とは 思えないほのぼのとした 雰囲気もありました。 多分毎日 張り詰めた生活をしていたので その中での一瞬の 微笑のシーンは 忘れないのでしょうね。 そう、この本は 彼女の日記などを 元に書かれた本なので 著者が 彼女達の名前ではないのです。 最後の方で アントニーナが 命の危険にさらされた時 彼女の 言葉で 銃をおろした 兵士の事が描かれていました。 戦争は人を狂わしてしまいますが  その狂った心を 治すのは その時代の流れに乗ってしまうと難しいと 思います。  心を狂わさないように 常に心をしっかりと保つことが これから もう 二度と戦争がおこらないようにするには 必要な事だと思いました。 人は勿論 生き物全てに 優劣はありません。 全ての生き物が 平等に幸せに生きる権利を得られる日が来る事を祈っています。 食べられてしまう 生き物もいますので 全て平等というのは  難しいけれど・・・

Posted byブクログ

2018/01/24

ワルシャワ動物園の園長を務めたジャビンスキ夫妻と 息子のリス。 穏やかで自然豊か、多数の動物たちと暮らす戦前の 暮らしは、第二次世界大戦勃発によって一変する。 1939年のドイツ侵攻から1944年のワルシャワ蜂起、 そして終戦。 僅か10年にも満たない中で地下活動に協力し、 ゲッ...

ワルシャワ動物園の園長を務めたジャビンスキ夫妻と 息子のリス。 穏やかで自然豊か、多数の動物たちと暮らす戦前の 暮らしは、第二次世界大戦勃発によって一変する。 1939年のドイツ侵攻から1944年のワルシャワ蜂起、 そして終戦。 僅か10年にも満たない中で地下活動に協力し、 ゲットーを支援し、ユダヤ人を動物園の地下に匿い、 逃がすという危険と隣り合わせの生活を営んできた。 約300人が生命を救われた。 二人の回想録と多数の資料が元となっているため、 彼らの生活、心の揺れが痛いほどに伝わってきます。 また、ナチスが世界の生態系改変という野心を抱いていたこと、 人ばかりでなく、ポーランドの生物の根絶を計画してきたこと、 更に、絶滅種の復元を目指していたことを初めて知りました。 戦後、動物園の再建と人々のその後、 復元されたオーロックスに至るまで、丁寧に記述されています。

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2017/10/27

第二次大戦中のポーランド・ワルシャワの動物園で暮らす園長夫妻のヤン・ジャピンスキーとアントニーナ、そして息子のリス。爆撃で檻が壊れ多くの動物たちが逃走を恐れ撃ち殺されていく。そうして空家となった動物園に、ホロコーストから逃げてきたユダヤ人たちを匿っていた。ワルシャワの地下組織が用...

第二次大戦中のポーランド・ワルシャワの動物園で暮らす園長夫妻のヤン・ジャピンスキーとアントニーナ、そして息子のリス。爆撃で檻が壊れ多くの動物たちが逃走を恐れ撃ち殺されていく。そうして空家となった動物園に、ホロコーストから逃げてきたユダヤ人たちを匿っていた。ワルシャワの地下組織が用意した新しい隠れ家と偽造証明書ができるまでの一時的な隠れ家ではあったが、ドイツ兵に見つからないよう、隠れている人々(ゲスト)を動物の名前で読んだり、子どものリスが動物にエサをあげるふりをしながら食料を運んだりしていた。 ユダヤ人やポーランド人を抹殺しようとするナチスドイツは、一方で絶滅したヨーロッパバイソンの配合による復元を目指しもする。ナチスのそんな野望をうまく利用して生き延びていたワルシャワ動物園。そこを切り盛りしていた妻のアントニーナを中心に終戦を迎えるまでの過酷な生活と勇気に満ちた家族を描いている。 映画化の予定があるらしい。

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2015/07/23

動物園というのは古くは個人の財産で、地衣をひけらかすステイタスシンボルだった。 ナチの人間は総じて熱烈な動物愛好家、環境保護論者だった。 ゲットーからも残飯をもらって動物園のエサにしていた。残飯集めの時にゲットーにいるユダヤ人に食糧を提供していた。豚肉も差し入れていた。

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2022/03/06

ナチス・ドイツ占領下のポーランドでユダヤ人を匿った動物園長夫妻の物語。 動物が常に視野に入っている人が題材だから、動物描写が常にある。 当たり前だけど、空爆されたらその辺を飛んでいる鳥も死ぬんだよな・・・ 動物たちは「かわいそうなぞう」どころじゃなく殺されまくる。 暴れたら困る...

ナチス・ドイツ占領下のポーランドでユダヤ人を匿った動物園長夫妻の物語。 動物が常に視野に入っている人が題材だから、動物描写が常にある。 当たり前だけど、空爆されたらその辺を飛んでいる鳥も死ぬんだよな・・・ 動物たちは「かわいそうなぞう」どころじゃなく殺されまくる。 暴れたら困るから/とばっちりで/DV野郎が妻子のペットを殺してニヤニヤするような具合に/楽しくゲーム感覚で/なんとなく等々 動物園の人たちは動物を守りたいけれど、それ以前に自分や子どもや周りの人の命を守らなくちゃいけない。 断腸の思いで見捨てるしかなかったり、殺されたのが自分の子どもじゃなくてほっとしたりもする。 描き出される人々には、襲われたから逃げなければ、祖国を守らなくては、自分で考えて闘わなくては、という当事者意識が強くある。 お上がやってる戦争に巻き込まれるかわいそうな被害者として描かれることの多い、日本のものを読むときの印象とずいぶん違う。

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2010/09/26

恐ろしいものです。 どれだけの人が連れられて 処刑されていったか、想像するだけで 恐ろしいものがあります。 何回も彼ら二人のもとには ピンチが訪れます。 中にはヤンが連れ去られることも… でも無事に帰ってはきましたが。 でもその中でも彼らは 動物を絶やしませんでした。 そう、...

恐ろしいものです。 どれだけの人が連れられて 処刑されていったか、想像するだけで 恐ろしいものがあります。 何回も彼ら二人のもとには ピンチが訪れます。 中にはヤンが連れ去られることも… でも無事に帰ってはきましたが。 でもその中でも彼らは 動物を絶やしませんでした。 そう、珍しい動物もいましたし… もう二度と、 このような歴史は 繰り返されてはならないと思います。

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2010/10/27

人間も、動物も、愛で持って包み込むヤンとアントニーナの美しく、優しい言葉の数々が胸を打つ一冊。(ボランティアK)

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2009/11/23

ポーランドの動物園の園長ヤンとアントニーナの物語であり、ワルシャワの希望を捨てなかったすべての人の物語である。特に子供たちと逝ったコルチャック先生の生き様には言葉もない。

Posted byブクログ