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希以子 の商品レビュー

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2013/06/29
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大正・昭和初期激動の時代を逞しく生き抜いた女の波瀾万丈物語。東京の日暮里に生まれた「希以子」には生母の「よし」と養母「マツ」という、二人の母親がいた。マツには、美しい娘・美佐緒がおり、希以子にとってはあこがれの存在だった。しかし、生母よしが男と出奔したころから人生の歯車が狂っていく。大洪水や関東大震災に被災して人の命の儚さを知り、美佐緒の嫁ぎ先の長男・市太郎と互いの愛を確かめ合うも許しを得られずに離別。その後結婚して二人の子を産むが、夫の暴力に耐えかねて離婚。その後、満州で成功した市太郎と再会。 彼の誘いのままに大陸に出かけていくが、市太郎はすぐに囚われの身になる。その消息を訪ねながら、中国各地で仕事を見つけてはたくましく生き抜く、希以子の粘り強さに運が味方しなかった。大正・昭和を女性が生き抜く作品は玉岡かおるさんが、お得意としていて読んでいるが、諸田さんのこの作品は時代の流れを追いかけるのが精一杯で、筆力不足のような作品。

Posted byブクログ