どうしてボクには仕事がないんだろう の商品レビュー
じわじわと苦しい働く日々はリアルで、読んでいるとこちらも息苦しくなるのだけれど、色んなことへの細かなつっこみを繰り返す語りがとてもコミカルで面白かった。 失業ひきこもり編だけは苦しくならず、文学として読んでひきこまれた。透き通った印象がある。 あとがきも、切ないのだけれど魅力的で...
じわじわと苦しい働く日々はリアルで、読んでいるとこちらも息苦しくなるのだけれど、色んなことへの細かなつっこみを繰り返す語りがとてもコミカルで面白かった。 失業ひきこもり編だけは苦しくならず、文学として読んでひきこまれた。透き通った印象がある。 あとがきも、切ないのだけれど魅力的で、いつのまきか薫さんをとても好きになってしまってた。
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ワーキングプアと呼ばれる人の日常が書かれた本。 著者の経験が書かれており、結果も結論もないが、その時期に書いたものを本にまとめたとみえて、著者の感情、心情が文章に表れていてリアリティが高くなっている。 読んでみて非常に面白かった。 就職氷河期に大学を出た著者が、正社員になれず、派...
ワーキングプアと呼ばれる人の日常が書かれた本。 著者の経験が書かれており、結果も結論もないが、その時期に書いたものを本にまとめたとみえて、著者の感情、心情が文章に表れていてリアリティが高くなっている。 読んでみて非常に面白かった。 就職氷河期に大学を出た著者が、正社員になれず、派遣社員としてプロバイダーのコールセンターで働いているところから話が始まる。 当初は、正社員への憧れやしっかりした社会人になりたいとの想いも強く、コールセンターでの理不尽な電話や勤務内容に不満も多い。 更に仕事のストレスからうつ病を患ってしまい、派遣会社を辞め、引きこもりの生活に陥ってしまう。 この頃の内容は、うつ病特有の認知の歪みが大きく自己否定な内容が多い。 しかし、父親に助けを求めた時に自分の重荷となっていた価値観を捨てることで少し楽になる。 その後は、リハビリがてらはじめたネットカフェでの出来事が書かれているが、前半とは違い、どこか楽しそうな雰囲気がある。 本のカバーに「こんなどん底人生でも、ちょっと幸せ??」と書かれているのが印象的。
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自分も非正規雇用のままの30代なので、著者の考えや悩み、価値観にすごく共感できました。 第2章ところでの、母親との会話が面白くてしかも泣けます。 非正規雇用、うつ病、30代という立場である著者ですが、あまり金銭的な貧困を嘆く表現もなく、「こんな社会だけど、まだやっていけそうだ」み...
自分も非正規雇用のままの30代なので、著者の考えや悩み、価値観にすごく共感できました。 第2章ところでの、母親との会話が面白くてしかも泣けます。 非正規雇用、うつ病、30代という立場である著者ですが、あまり金銭的な貧困を嘆く表現もなく、「こんな社会だけど、まだやっていけそうだ」みたいなかろうじて前向きであることが救いです。
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この本は,薫さんがずっと書き続けてきた『下流日記』(現在では『薫の下流日記』 http://kaorubunko.jugem.jp/ )というBlogをもとに,企画段階からぼくが関わって出来た本で,ぼくの出版プロデュース第一作となります. 著者の薫さんは,とてもへんてこな(笑...
この本は,薫さんがずっと書き続けてきた『下流日記』(現在では『薫の下流日記』 http://kaorubunko.jugem.jp/ )というBlogをもとに,企画段階からぼくが関わって出来た本で,ぼくの出版プロデュース第一作となります. 著者の薫さんは,とてもへんてこな(笑),独特の味のある文体の持ち主で,そのBlogを古い順に通して読んでみるとよく判るのだけど,モンティ・パイソン的なブリッジギャグなどの要素もある,とても面白い読み物になっています.その筈です(苦笑). 装丁を担当して下さった鈴木成一さんからもなかなかの好評価を得ていますから,楽しめる本に仕上がっている事は確かだと思います. でもその文体は“ビバヘンタイ!”って感じ(笑). 『ヘンタイよいこ新聞』(古っっ!!)なんかが好きだった人にはウケると思います. 勿論読み物としてストレートに味わっていただけるものだとも思いますが,その他にもこの作品にはまた,隠された意図などが重層的に仕込まれているので,そういう部分を読んでみるのも面白いと思います. 価格もグラフ雑誌などと同じかそれより低く設定してあって,面白いものに出来上がっていると思うので,ぜひ読んでやって下さい. 思い返してみると,薫さんとそのBlogを,共通の友人であるイラストレーター/ライターの恩田好子さんから紹介されたのは,もう2008年の春の事です. 彼のBlogはとても面白くて,それから1年以上,このBlogの出版に関わってきて,それを2009年6月にようやく世に出す事が出来ました. 著者である薫さんにはとても申し訳ない事に,プロデューサーとしてまだまだやらなければいけない事や,ぼくの能力的な不足から実現出来ずにいる販促のためのアイディアなども多く残されてあって,実際にはプロデュース,などと大げさに言えるほどの仕事を出来た訳ではありませんが,それでも作家と喧嘩をしながらも一年以上関わってきた作品を世に出せた事には深い感慨を覚えた事も確かです. という訳で,みなさん,よろしくお願いします. 本の概要: タイトル:「どうしてボクには仕事がないんだろう もう笑っちゃうしかない下流生活」 著者:フリーター薫 徳間書店 ISBN:9784198627348 2009年06月発売 単行本 価格:952円(税込:1,000円) 全国主要書店のほか,オンライン書店などでもご購入いただけます. Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/4198627347/ ジュンク堂 http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0110218568 bk1 http://www.bk1.jp/product/03138911 Jbook http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3805852/s 紀伊國屋書店 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4198627347.html 楽天ブックス http://item.rakuten.co.jp/book/6060546/ Yahooブックス http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAY08575/ セブンアンドワイ http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/R0416297 ■ 店頭在庫状況が分かる日本の書店 http://www.jissen.ac.jp/library/frame/chap2-3.htm 全国有名書店,オンライン書店でご購入いただけます.
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同じような立場のせいか、“どうしてボクには仕事がないんだろう”というタイトルにちょいと魅かれて衝動買い(下流生活かどうかは分からないけど)。 大学は出たけれど、インターネットプロバイダーのサポートセンターの派遣社員(オペレーター)とネットカフェのバイトという非正規雇用で働いてい...
同じような立場のせいか、“どうしてボクには仕事がないんだろう”というタイトルにちょいと魅かれて衝動買い(下流生活かどうかは分からないけど)。 大学は出たけれど、インターネットプロバイダーのサポートセンターの派遣社員(オペレーター)とネットカフェのバイトという非正規雇用で働いているという筆者。しかもうつ病も持っている。 他人事ではないな~と思いつつも、これといった本の感想も思い浮かばず。。。
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+SNSサイト上で偶然知り合った薫さんの著作 +素朴な文章で話がしみじみと伝わってきます。 +作中の感想 -1章の後半は切なくて胸が詰まった。 -真夜中に友人が訪ねてくるお話はほろっときます。 -最も好きだったのは「何もしてないのに体は動いている」。人間の本質だ! +夜に...
+SNSサイト上で偶然知り合った薫さんの著作 +素朴な文章で話がしみじみと伝わってきます。 +作中の感想 -1章の後半は切なくて胸が詰まった。 -真夜中に友人が訪ねてくるお話はほろっときます。 -最も好きだったのは「何もしてないのに体は動いている」。人間の本質だ! +夜に街の明かりを見て、一つ一つの明かりの下には誰かの暮らしがあることを 自然に想像できなくなってしまった人にお薦めです。
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仕事云々というよりは、鬱との闘病記という色が濃い。同じような状況にいる人には、心の支えになるかも。深刻さを抑えて、笑い飛ばそうと努力してる点はすごいなと思う。
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