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池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 の商品レビュー

4.2

102件のお客様レビュー

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2024/05/05

マルクスの資本論を、池上彰氏が平易な文章や例えでわかりやすく1から解説している。 この本を読むまで、ぼんやりとしかマルクスや資本論は知らなかったのだが、この本で随分印象が変わった。資本主義について批判ばかりしているのかと思っていたが、資本主義についてきちんと分析し利点も述べた上...

マルクスの資本論を、池上彰氏が平易な文章や例えでわかりやすく1から解説している。 この本を読むまで、ぼんやりとしかマルクスや資本論は知らなかったのだが、この本で随分印象が変わった。資本主義について批判ばかりしているのかと思っていたが、資本主義についてきちんと分析し利点も述べた上で、問題点を指摘していることがわかり、彼の凄さを感じた。ワーキング・プアなど、最近の新たな問題だと思われていることも、150年近く前のマルクスが予想・指摘していることが驚き。「時代は繰り返す」のだな...。 それにしても原文のまあ難解なこと。池上さんも作中で度々愚痴(?)を述べている。ただそこも噛み砕くことで随分と分かりやすくなっていた。入門・導入に最適。

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2024/04/07

貨幣経済の成り立ちから、現代の社会に至るまでの資本制社会の変移について非常にわかりやすくまとめられていた。教養本として十分な内容。 資本主義社会では資本の導入に伴い、個々人の能力が高まり、給料は上がってきている。ただ、自由な競走により淘汰されるものも出てきてしまうため貧富の差が...

貨幣経済の成り立ちから、現代の社会に至るまでの資本制社会の変移について非常にわかりやすくまとめられていた。教養本として十分な内容。 資本主義社会では資本の導入に伴い、個々人の能力が高まり、給料は上がってきている。ただ、自由な競走により淘汰されるものも出てきてしまうため貧富の差が生まれる。 社会主義国家も今のところ成功しているとは言えない状況。 確かに何が正解で、何が誤りなのかが判断が難しいと感じた。

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2024/03/19

池上彰のこの手の入門書にはまえがきかあとがきに、本の内容に関しての責任は著者である自分にある、と書かれていることが多い。だから自分本位ではない書き方になっているのだろうと思う。また、ターゲットとなる読者層がどの程度のバックグラウンドなのかを想定して書いているかが伝わってくるので本...

池上彰のこの手の入門書にはまえがきかあとがきに、本の内容に関しての責任は著者である自分にある、と書かれていることが多い。だから自分本位ではない書き方になっているのだろうと思う。また、ターゲットとなる読者層がどの程度のバックグラウンドなのかを想定して書いているかが伝わってくるので本当に分かり易い。昨年読んだ別の入門書のおかげでスムーズに読めた。 大学進学時にマルクス経済学の大学と近代経済学の大学があって、マルクス系は避けた記憶がある。バブル当時でもそういう風潮が地方には残っていたということだろう。今となっては資本論は社会主義、共産主義を礼賛するものではなく、資本主義の分析を通してその行き着く先を論理的に示した名著である、と言える。勉強になりました。

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2022/11/27

2回目終了。1回目ほど感動はないが、わかりやすさはダントツ。マルクスは今も通じる点が多いのが分かったが,アジア(インド式以外)での特徴や現代ならではの事象も「続」として書いて欲しいな。

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2022/12/12

色々見聞する中でそろそろマルクス読むかと、やたら重めの入門書に行ってしまったので補講的にはちょうどよかった。

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2022/10/02

・労働力を購入することは、資本の再生産のための消費である ・労働者の生活費は、資本家から見ると、再生産のためにかかるコストである この本を読んで、 上記の認識ができるようになった

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2022/09/22

今置かれている世の中の現状が、マルクスの生きた時代の資本主義と殆ど同じであると気付くことができた。 行き過ぎた労働者への搾取、貧富の差の急速な拡大など、資本家がより力を持ち、労働者は力をより失っている。 法によって労働者をもっと守っていく事が重要だと感じた。

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2022/07/06

さすが池上さん。優しい文章と分かりやすい説明で、初めて「資本論」の内容がよく分かった。理解するほどに搾取される側でいることが恐ろしくなる。自分の労働力(時間)を切り売りすることしかできず、それと引き換えに雇用主からお金をもらい、雇用主に完全に依存する生活は不安で恐ろしい。緩くしす...

さすが池上さん。優しい文章と分かりやすい説明で、初めて「資本論」の内容がよく分かった。理解するほどに搾取される側でいることが恐ろしくなる。自分の労働力(時間)を切り売りすることしかできず、それと引き換えに雇用主からお金をもらい、雇用主に完全に依存する生活は不安で恐ろしい。緩くしすぎて遠くへ飛んでいってしまわないように、ただし苦しすぎて死んでしまわないよう、適度に調整された織の中で生涯飼い殺されるようなイメージが浮かんだ。

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2022/01/05

 現代の生きにくさを理解するには「資本論」を読む必要があると考え、「資本論」関連の本を何冊か読んでいる中で出会った本。  池上彰らしく原文をわかりやすく、現代の諸問題と関係付けて解説している。マルクスが資本主義にどのような問題点を感じていたかがよくわかる。さらに、マルクスが指摘し...

 現代の生きにくさを理解するには「資本論」を読む必要があると考え、「資本論」関連の本を何冊か読んでいる中で出会った本。  池上彰らしく原文をわかりやすく、現代の諸問題と関係付けて解説している。マルクスが資本主義にどのような問題点を感じていたかがよくわかる。さらに、マルクスが指摘している問題が現実に起こっていることに驚かされる。最後も池上彰らしく自ら考えをもつことの大切さを語っている。  本書で学んだことを基に「資本論」の原文を読むとともに、これからの社会をどのように生きていくのか考えていきたい。

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2021/12/05

難解な定義や詩的な表現満載で読みにくい資本論を平易な日本語で解説してくれています。恥ずかしながら1度読破を投げた経験があるのですが、この本のおかげでもう1度原書を読もうと思いました。

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