宵山万華鏡 の商品レビュー
舞台は京都、宵山の日。 不思議だったり、ちょっと怖かったり、おもろかったり、幻想的だったり。 最初はあんまり入り込めなかったけど、宵山金魚がおもろすぎて、ぐふぐふ笑いながら読んだ。 森見さんが書く一癖あるキャラクター大好き。
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6つの物語の繋がり、脱力感と緊張感、怪しくて物憂げで奇想天外な森見ワールドを堪能出来るとても贅沢な一冊でした。絢爛豪華な祇園祭、宵山の妖艶さに鳥肌が立ちそう。表題作の宵山万華鏡は脳内で妄想炸裂、アニメーションでも見てみたい。 日常の風景を一変させる祭の高揚感と路地の暗闇の怖さに...
6つの物語の繋がり、脱力感と緊張感、怪しくて物憂げで奇想天外な森見ワールドを堪能出来るとても贅沢な一冊でした。絢爛豪華な祇園祭、宵山の妖艶さに鳥肌が立ちそう。表題作の宵山万華鏡は脳内で妄想炸裂、アニメーションでも見てみたい。 日常の風景を一変させる祭の高揚感と路地の暗闇の怖さには覚えがあるだけに、祭とは"ルールをわきまえず能天気に一人でほっつき歩くべきではない"という教訓をいただいた。あー楽しかった。
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森見ナイト〜ペンギンといっしょに〜テーマ「森見登美彦」で紹介された本です。チャンプ本が 2018.8.19
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たまたまあったから借りたのだけど、ちょうど宵山だったようでラッキー。◆森見さんの描く京都というのは神秘的で美しく、どこか恐ろしい大変良い雰囲気を醸しています。僕の持つ京都のイメージの半分以上は森見さんによるものでそれゆえ大きな憧れを抱いています。この作品は京都+宵山の独特な雰囲気...
たまたまあったから借りたのだけど、ちょうど宵山だったようでラッキー。◆森見さんの描く京都というのは神秘的で美しく、どこか恐ろしい大変良い雰囲気を醸しています。僕の持つ京都のイメージの半分以上は森見さんによるものでそれゆえ大きな憧れを抱いています。この作品は京都+宵山の独特な雰囲気でのめりこみながら読むことができました。話を進める毎に自分も宵山に来ているような印象を受けるのも大変よろしかったです。
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京都祇園祭の夜、さまざまな人がさまざまなところでさまざまな思いを交差させる。 何も生きている人ばかりでなくですよ。 暑苦しく、あやしく、悲しく、楽しく! 森見ワールドへようこそです!
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2018.11.8 なんだか不思議だったなぁ。短編かと思いきや登場人物たちがそれぞれ繋がってて、でもある話で現実的な種明かしをされたと思ったら他の話でやっぱり謎で包み込んでくるから後味は不思議な感じ。だけど、不快な不思議さではなくて、ぼーっとその世界観にまだまだ浸っていたいと思...
2018.11.8 なんだか不思議だったなぁ。短編かと思いきや登場人物たちがそれぞれ繋がってて、でもある話で現実的な種明かしをされたと思ったら他の話でやっぱり謎で包み込んでくるから後味は不思議な感じ。だけど、不快な不思議さではなくて、ぼーっとその世界観にまだまだ浸っていたいと思えるような不思議さ。夜にお祭りに行った時に、帰りたくない、ここから抜け出したくないって思うのと同じ感じかも。 あとがきに「祭りというものは神秘的で、あの異世界に迷い込んだような感覚は私を惹きつける。見物する心構えをして出かけるよりも、日常の延長で何かの拍子に祭りへ迷い込んでしまうのが私の好みである。京都にはそういう祭りが散らばっていた。」ってあって、京都羨ましい!住みたい!って思った。宵山行ってみたいと思ってたけどそれじゃあ日常の延長にはなり得ないから。
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「宵山」の1日を繰り返す設定は、四畳半が延々と続いた『四畳半神話体系』を彷彿とさせる。こちらの作品の方が京都の妖しさに溢れ、個人的には四畳半よりも好み。森見作品に欠かせないお馬鹿なことに全力を注ぐ人物も登場し楽しめる。
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祇園祭宵山を舞台に摩訶不思議な物語りが紡がれてゆく連作短編集。万華鏡(テレイドスコープ)を通し現実と幻想の狭間が混在した宵山の世界。行方不明になりかけた姉妹、偽祇園祭という壮大な法螺話、宵山という日の中に閉じ込められ1日を繰り返す人の話、もの悲しく郷愁漂う感じの、そして背筋の寒く...
祇園祭宵山を舞台に摩訶不思議な物語りが紡がれてゆく連作短編集。万華鏡(テレイドスコープ)を通し現実と幻想の狭間が混在した宵山の世界。行方不明になりかけた姉妹、偽祇園祭という壮大な法螺話、宵山という日の中に閉じ込められ1日を繰り返す人の話、もの悲しく郷愁漂う感じの、そして背筋の寒くなりそうな感覚の物語でした。「夜は短し歩けよ乙女」の偏屈城に絡んだ人達も出てて、若干の繋がりも。約240頁の物語だが何回も読み返しながら読んだので凄く日数がかかった。そして作品によって印象が違う作家さんだなと思いました。
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祇園祭を舞台に、少し不思議な世界を描く。 子供の感じる祭り、大人になっての祭り、確かに意味合いとしては同じはずなのに、感じる物事はまるで違うな、と感じる。 文体はいつもの森見ワールドでないが、これはこれで。
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もりみー流の「千と千尋の神隠し」? きらきらした宵山と情景がきれいなファンタジーなのに、根底に流れている異世界ホラー感がとても怖かった。 食べなくてよかったし、 手を掴むことができてよかった。
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