美と破局(3) の商品レビュー
本書の付録『美と破局』に寄せての中で、趙博氏が、 「作家になったと思い込んでいた彼が、再びジャーナリストの衣を着て現れた。 9・11後の状況下で「あえて戻ったんだな」と述べている。 一番新しい連載?潜思録と?宵の散策、?蝶を読み比べてみると良く分かる。 辺見氏の表現はどん...
本書の付録『美と破局』に寄せての中で、趙博氏が、 「作家になったと思い込んでいた彼が、再びジャーナリストの衣を着て現れた。 9・11後の状況下で「あえて戻ったんだな」と述べている。 一番新しい連載?潜思録と?宵の散策、?蝶を読み比べてみると良く分かる。 辺見氏の表現はどんどん直接的になっている。 私は?や?のころのような辺見氏の表現の方が圧倒的に好きなのだが、 あのころにはまだあったような余裕が、 現在には許される状況ではないということなのだろうか? 辺見氏の警告にも似た文章を読んでいると、 人類は確実に破滅への道を歩んでいるなと背筋が寒くなる。 しかし、大半の人がそれに気づかないのか、気づかぬフリを決め込んでいる。 だからこそ、辺見氏の表現はどんどん直接てきになり鋭くなっているのではないだろうか。 もはや我々は辺見氏の言葉を借りるまでもなく「死ぬまで生きる」しか術はないのか。 ただ、その言葉の後に辺見氏は<それでも、「いま」を精一杯生きる>と 書き足していることを希望を込めてここに記しておきたい。 http://ameblo.jp/use04246/entry-10319606724.html
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