ワーク・モティベーション の商品レビュー

ゲイリーレイサム【著】,金井壽宏【監訳】,依田卓巳【訳】

2015/12/27

経営学の分野において、本書は非常に重要な文献となのだろう。壮大な文献レビューだけでも学術的貢献度は高い、と門外漢の私でも感じる。この本全体の結論は、図12.1ワーク・モティベーションの統合モデルに収斂される。しかし、同モデルは直ちに実践で活用できるのか。現場で解釈するにはパスが複雑すぎる。これまでの知見を充足し統合した新しいこの概念図は、理論を説明するためには有効に違いない。ただ、本書のやる気に関する学説史と事典としては、疑いなく有用だろうし、オリジナリティはその重厚さにあると思う。

2012/12/09

学習目標志向の従業員は複雑な課題に熟達すること（学習）に意識を向けるが、業績目標志向の従業員は実力を発揮できそうな課題を選ぶ。
短期的な目標と長期的な学習目標を同時に設定するもう1つの利点は形成される戦略が最多になること。

2011/08/29

ワークモチベーションについての歴史教科書と言える。

昔に遡り、丁寧にワークモチベーションの要素となる研究を洗い出し、体系づけている。

すっきりとこれ！という答が欲しい人にはオススメ出来ないです。

ただ、実際はこれだけ複雑で、色々な要素が働く上でのモチベーションには作用しているのだ。

個人的には非常に納得し、勉強になった。