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銀河乞食軍団 合本版(1) の商品レビュー

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2011/07/15

日本にスペース・オペラの楽しさを広めた著者も亡くなられてしまいました。この銀河乞食軍団シリーズは著者のオリジナル・シリーズで良い部分も悪い部分もスペース・オペラの枠組みに完全に則った和製スペース・オペラ。昔読んだ時にはバカバカしい話だと途中で挫折しましたが、今読んでみると、これは...

日本にスペース・オペラの楽しさを広めた著者も亡くなられてしまいました。この銀河乞食軍団シリーズは著者のオリジナル・シリーズで良い部分も悪い部分もスペース・オペラの枠組みに完全に則った和製スペース・オペラ。昔読んだ時にはバカバカしい話だと途中で挫折しましたが、今読んでみると、これはこれで良く考えられている作品なのだなぁと感じます。舞台は地球ではないどこかの星系。星間輸送を受け持つ企業の星海企業の社員ロケ松、又八、椋十だとか・・・地名もタンポポ村やら淡雪小惑星群・・・独特な感じ。文体も、悪党の台詞「おのれ、このスベタ娘が!!なぶり殺しにしてくれるぞ!」という大時代的雰囲気なのです。これに乗れるか否かがキーです。スペース・オペラなんだけど、強いて言えば大映時代劇+NASAエンジニア集団+昭和の香りのTVシリーズって感じでしょうか。読み進めて行くうちに、雰囲気に染まっていってなかなかいい感じ。よく考えられているなぁと改めて感じる点は、安易に異星人が登場しない点、未来の技術を大胆に予想するのではなく、今ある技術で陳腐化しないようなものだけを慎重に選んでいる点。このテクノロジーオタクにも受ける素材をちりばめた宇宙時代劇。でも、このサイズはないでしょう。A4版の大型判!パルプ雑誌の雰囲気を出そうとしたのでしょうか?持ち歩くのにも本棚に入れるのにも一苦労。まさに日本の駄菓子!いずれにしても馬鹿な子ほどかわいいシリーズです。泣

Posted byブクログ