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ギリシア神話 オリュンポスの書 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/06/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

子どもの頃に読んだ斉藤洋先生のギリシア神話を再読! いやぁ、やっぱりギリシア神話の中で1番面白くて1番わかりやすい。個人的には大好きな作品。 知恵と正義、戦争と技工の女神であるアテナの視点から物語は始まる。 アテナの出生やゼウスとヘラの話、ヘパイストスの痴情のもつれなど様々なオリュンポス12神の話が紡がれていた。漫画やゲームの世界でモチーフになるギリシア神話をここまで面白く書いてくださるのは斉藤洋先生以外いないだろう。 元から知っていた話も多かったが、アテナ視点で記されているところにオリジナリティを感じる。 個人的に好きな文章がこちら。 「わたしは誕生を待たれたわけではない。また、両親がたいして愛し合っていないのに、生まれてしまう子もいる。誕生をみなが待っていないこともある。生まれてきたことをみなが祝福するとはかぎらない。そういう子たちは、価値がなく、自分を大切にしなくていいのか! そんなことはない。断じて、そんなことはない!両親が愛し合っていなくても、誕生を心待ちにされなくても、祝福されなくても、神々も人間も、生まれてきたこと自体に価値はあるのだ。両親が愛し合い、誕生を心待ちにし、みなが祝福するから価値があるのではない! わたしもアポロンも、誕生を心待ちにされたわけではない。だが、このわたしを見よ!アポロンを見よ!ゼウスを別にすれば、わたしとアポロンの名はオリュンポスの神々の中でも、ひときわ高く鳴りひびいているではないか!」 この言葉に気高き女神の本質が見えた気がした。 生まれてきた意味など考えなくとも、生まれてきたこと自体が尊く、価値があるのだと希望を持てる言葉である。

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2020/03/09

斉藤洋氏のギリシア神話シリーズ、第1巻です。 オリュンポス12神がテーマのようで、複雑な相関関係や時系列を割愛して綴られています。 アテナ神が読者に語り掛ける構成で、それを聞くようにすらすらと読み進められました。 児童書ではありますが、大人向けの内容も一部あります。 ギリシア神話...

斉藤洋氏のギリシア神話シリーズ、第1巻です。 オリュンポス12神がテーマのようで、複雑な相関関係や時系列を割愛して綴られています。 アテナ神が読者に語り掛ける構成で、それを聞くようにすらすらと読み進められました。 児童書ではありますが、大人向けの内容も一部あります。 ギリシア神話を広く浅く知るには良い一冊です。 2巻にも期待します。

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2016/08/24

この人の本は昔から大好きで何冊も読んだのだけど、 ギリシャ神話に関しては子供向けでなくて、 きちんと大人向けのを読めば良かったかも。 子どもには読みやすくて良いかもしれないが。 アテナの一人称で進められる話が好みではなかった。

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2016/02/14

学校の図書室で借りました。 3巻まで読みました。 イリアスとオデュッセイアを読みたくなりました。

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2013/09/16

イッパイアッテナの斉藤洋によるギリシャ神話です。斉藤洋のファンなので選びました。 全編がアテナの一人称での語りになっているのが特徴で、アテナが出てこないエピソードも他のオリュンポス十二神の紹介もすべてアテナの観点から語られています。他の神の所業を嘆かわしいと言ってみたり、人間...

イッパイアッテナの斉藤洋によるギリシャ神話です。斉藤洋のファンなので選びました。 全編がアテナの一人称での語りになっているのが特徴で、アテナが出てこないエピソードも他のオリュンポス十二神の紹介もすべてアテナの観点から語られています。他の神の所業を嘆かわしいと言ってみたり、人間を神に比べて見下してみたり、その視点が面白いと言えば面白いのですがちょっとわずらわしく思ってしまうこともありました。どうしてこのような構成にしたのかと考えてみるに、十二神の入り組んだ親族関係を生々しく感じさせるためとか、ギリシャの神の人間らしさを感じさせるためとか、はたまた稀にあるエピソードの矛盾を吸収するためかと思ったりしましたが、これらの点では確かに有効でした。ギリシャ神話はゼウスを中心として、相手が自分の姉妹でも人妻でも人間でも男性でも節操なく「恋」に落ちて子作りしてしまうエピソードが満載なわけですが、このギリシャ神話にはそのようなエピソードもふんだんに含まれています。どぎつい表現などは決してないとはいえ、小学校低学年の子供に読み聞かせるのにはちと困りました。読み聞かせに使うべきではなかったかもしれません。他のもっと子ども向けに編集されて当たり障りないエピソードに限定されている児童書に比べると、本書は踏み込んでおり扱っているエピソードの幅が広いと言えます。アテナはさばさばした性格で、同じ著者の西遊記の孫悟空を思い出させるところがあり、ちょっと面白かったです。 子供たちのお気に入りは商い・泥棒・賭け事の神のヘルメスということになりました。ヘルメスは赤ん坊なのにベビーベッドを抜け出して牛を五十頭も盗んで、二頭を焼いて食い、さらには探しにきたアポロンに対してしらを切り、最後はうまく取り引きをして金の杖までせしめてしまうという、このエピソードが子供たちの心を射止めました。

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2012/12/30

ギリシアの神々の物語を、人間は神々のことをあれこれ言ってはならないが・・・ってことで女神アテナの目線から語られる。 アテナの誕生だったり、エロスの矢だったり、きいたことあるけれど、なんとなくしか知らないギリシアの神々をわかりやすく語られている。簡単で読みやすく、面白い。 シリ...

ギリシアの神々の物語を、人間は神々のことをあれこれ言ってはならないが・・・ってことで女神アテナの目線から語られる。 アテナの誕生だったり、エロスの矢だったり、きいたことあるけれど、なんとなくしか知らないギリシアの神々をわかりやすく語られている。簡単で読みやすく、面白い。 シリーズ第一巻なのでまだ続く。読みたいね。

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