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へうげもの(9) の商品レビュー

4.5

10件のお客様レビュー

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2016/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 竹茶杓(たけちゃしゃく):秀吉に切腹を命じられた利休は自ら茶杓を削り、末期の茶席ののち、織部に与えた。これぞ銘「泪」也。茶杓は茶人の刀。師渾身の業物を、覗き窓のある総漆塗りの筒に収め、織部は位牌代わりに拝んだとも。  青磁香炉(せいじこうろ):利休による秀吉暗殺計画は未遂に終わった。九死に一生を得たのはひとえに銘「千鳥」のおかげ。だがその実、香炉は鳴かず、豊臣衰亡の予兆となる。  ひずみ花入(はないれ):銘未詳。「わび」から「ひずみ」へ。利休美学の揺らぎ、新たなる展開を具現。数寄の革命は未完に終わるも、たぎる熱情は織部にしかと受け継がれた。 

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2011/09/02

いよいよこの巻にて千利休が切腹をする。 「へうげもの」の長い物語の中盤でのクライマックスシーンは日本の茶道史における最も重大なる出来事でもある。 大名でもなければ武士でもない千利休が切腹を命ぜられる。 下剋上を自らが巻き起こしてきた秀吉は利休の成り上がりを恐れる。侘び茶という...

いよいよこの巻にて千利休が切腹をする。 「へうげもの」の長い物語の中盤でのクライマックスシーンは日本の茶道史における最も重大なる出来事でもある。 大名でもなければ武士でもない千利休が切腹を命ぜられる。 下剋上を自らが巻き起こしてきた秀吉は利休の成り上がりを恐れる。侘び茶という気高き精神世界においてもはや揺ぎ無い高みに就いた利休。利休を慕う大名たちが武門以外にも大きな価値のある世界観を見出してしまったことも切腹にいたる一因か。 それは本を読んで判断してください。 切腹の室に向かう利休が僕には敵対するやくざの組に単身殴り込む高倉健に見えて仕方が無かった。 へうげものである古田織部だが利休切腹に関わる行動は実にかっこよく描かれている。 日本の美の質が利休から織部に移行しようとしている。

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2010/07/22

利休最期の茶席シーンは圧倒的。 介錯人古田織部の葛藤と決意に心うたれる。 後半は朝鮮征伐時代のストーリー。 歳をとった主要キャラの姿が見られる。

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2010/05/16

この巻の見どころは、見開き4ページ(!!)使ったあの場面。 裏表紙にも使われていますが。 妙な絵付け、高麗窯など登場してきて、そろそろ織部焼が出てきそうな雰囲気ですね。

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2010/01/23

閉門の処罰を受けた利休を図らずも見送ることとなった古田織部。秀吉への謝罪を断固拒否した利休についに切腹の沙汰が下る。 新たな茶頭筆頭の地位や罪人・利休を見送った罪を免除するのと引き換えに、断腸の思いで利休の介錯を務めた織部。ついに茶人としての最高の頂にまで上り詰めた! (200...

閉門の処罰を受けた利休を図らずも見送ることとなった古田織部。秀吉への謝罪を断固拒否した利休についに切腹の沙汰が下る。 新たな茶頭筆頭の地位や罪人・利休を見送った罪を免除するのと引き換えに、断腸の思いで利休の介錯を務めた織部。ついに茶人としての最高の頂にまで上り詰めた! (2009/7/23 読了)

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2009/12/17

茶人、古田織部を主人公として描いた漫画の9巻目。 この漫画は千利休を大きくみせるための表現がすごい。 茶人として、数寄者として超越した存在であり、 罪を背負い人間として迷い考え抜いた利休の答えがこの1冊に詰まってるのではないかと 師を亡くした古田織部が今後どう動くのか...

茶人、古田織部を主人公として描いた漫画の9巻目。 この漫画は千利休を大きくみせるための表現がすごい。 茶人として、数寄者として超越した存在であり、 罪を背負い人間として迷い考え抜いた利休の答えがこの1冊に詰まってるのではないかと 師を亡くした古田織部が今後どう動くのか、これからの展開がとても楽しみ。

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2009/10/07

◎ダ・ヴィンチ2006年6月号 「今月のプラチナ本」 2009年8月13日(木)読了。 2009−79。

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2009/10/04

利休死んじゃった。 「わびスキーが、お好きでしょ?」 これの石田三成再評価。 織部の評価さらに上昇。

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2009/10/04

武将であり茶人である古田織部を中心に、戦国時代〜江戸時代の人間模様を描いている。 織田信長、豊臣秀吉に仕えながら、千利休と出会い、茶の道を究める古田。 それぞれの武将の美学と生き様が特徴的に描かれていて、歴史物としても興味深い。 9巻では、茶の師匠である千利休との永遠の別れを...

武将であり茶人である古田織部を中心に、戦国時代〜江戸時代の人間模様を描いている。 織田信長、豊臣秀吉に仕えながら、千利休と出会い、茶の道を究める古田。 それぞれの武将の美学と生き様が特徴的に描かれていて、歴史物としても興味深い。 9巻では、茶の師匠である千利休との永遠の別れを描くクライマックス。 これから江戸時代に向けてどのように物語が動いていくのか、最後まで目が離せない。

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2009/10/28

表紙は利休追悼で黒なのかな? 介錯前までの師弟の交流とその後の4と3分の1ページ使って空が晴れ渡っていく様子が物悲しくも美しい。

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