中原中也 の商品レビュー
p.123 ニーチェはイエス・キリストに対して 「根本においてただ一人のキリスト者がいた。それは十字架上で死んだあの人である」 ・・・・・・・・これは『アンチ・クリスト』三十九節の文章 調べてみた。 ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫) 文庫 – ...
p.123 ニーチェはイエス・キリストに対して 「根本においてただ一人のキリスト者がいた。それは十字架上で死んだあの人である」 ・・・・・・・・これは『アンチ・クリスト』三十九節の文章 調べてみた。 ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 1994/3 原 佑 (翻訳) によれば、 すでに「キリスト教」という言葉が一つの誤解である――、根本においてはただ一人のキリスト者がいただけであって、その人は十字架で死んだのである。「福音」は十字架で死んだのである。この瞬間以来「福音」と呼ばれているものは、すでに、その人が生きぬいたものとは正反対のものであった、すなわち「悪しき音信」、禍音であった。「信仰」のうちに、たとえばキリストによる救済の信仰のうちに、キリスト者のしるしを見て取るとすれば、それは馬鹿げた誤りである。たんにキリスト教的実践のみが、十字架で死んだその人が生きぬいたと同じ生のみが、キリスト教的なのである・・・今日なおそうした生は可能であり、ある種の人たちにとってはそのうえ必然的ですらある。(三十九節) 「イエスは裁くものには与しなかった。彼は律法の否定者たらんとした。」 とイエス・キリストを否定していなかった。
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