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もう私のことはわからないのだけれど の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2009/11/26

母、父、夫、妻、子供……。家族について、日本のどこかに暮らす普通の人が、ふともらしたつぶやきを姫野カオルコが写し取った掌編小説。

Posted byブクログ

2009/10/07

女性の4人に1人が65歳以上なのだという。 年老いた両親より、娘の自分の方が先に死ねますようにと祈る女性の心の中の葛藤がひとりっこの自分と重なる。いつかは避けては通れない問題。 世の中には仲の良かった親子ばかりではないし、確執が続く中で介護が必要となってしまう場合もある。 無理に...

女性の4人に1人が65歳以上なのだという。 年老いた両親より、娘の自分の方が先に死ねますようにと祈る女性の心の中の葛藤がひとりっこの自分と重なる。いつかは避けては通れない問題。 世の中には仲の良かった親子ばかりではないし、確執が続く中で介護が必要となってしまう場合もある。 無理にでも気持ちの整理をつけて介護している人も多いのだろう。 認知症を患った父を、今になって許せるようになった話はなんかホッとした。

Posted byブクログ

2009/10/17

2009.09.14. 切なくなる。内容は、タイトルから推して知るべし。今までの姫野さんイメージとは違った、ひとりひとりの断片を掬い上げたような本。そのひとりひとりのプロフィールを読むのも、また良し。

Posted byブクログ

2009/10/07

「ひとりで泣くこともある、 そんなあなたに贈る愛の詩」 なんて安っぽい言葉が帯にあったから てっきり恋愛小説かと思いきや、 全然違いました。 いろんな立場のいろんなひとの、 介護している自分の親だったり 結婚相手の親に対する、 口には出せない言葉がたくさん。 リ...

「ひとりで泣くこともある、 そんなあなたに贈る愛の詩」 なんて安っぽい言葉が帯にあったから てっきり恋愛小説かと思いきや、 全然違いました。 いろんな立場のいろんなひとの、 介護している自分の親だったり 結婚相手の親に対する、 口には出せない言葉がたくさん。 リアルな、鼻がつんとなる告白ばかりで、 心臓に金具でもつけられたかのように 苦しくて、一気に読めませんでした。 大事に読み返したくなる本です。

Posted byブクログ

2011/09/03

ふしぎな本。残業帰りの終電でサクサク読めた。いろいろな人が出てきて、介護体験(といっても主に心情)を語るという、小作品がたくさん。一つ一つの後にその人の生い立ちが細かく書いてある。県立のXX高校を卒業し…とか、家族構成(年齢、名前、職業)とか。学校名などは事実に基づいたデータを使...

ふしぎな本。残業帰りの終電でサクサク読めた。いろいろな人が出てきて、介護体験(といっても主に心情)を語るという、小作品がたくさん。一つ一つの後にその人の生い立ちが細かく書いてある。県立のXX高校を卒業し…とか、家族構成(年齢、名前、職業)とか。学校名などは事実に基づいたデータを使っていそう。介護疲れを言語化し小説化したら、こういうものになるのかもしれない。

Posted byブクログ