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世界危機をチャンスに変えた幕末維新の知恵 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2012/02/24

五代友厚に関して、特に上申書と薩英戦争、その後の薩摩藩の外国貿易について知りたくて購入。 目的の部分についてはちょっと記述が少ないけど、なかなかいい本です。 幕末から明治にかけて単に黒糖が明治維新の原動力・資金源になったわけじゃなくて2段階のステップを踏んでいた、また、薩摩藩の国...

五代友厚に関して、特に上申書と薩英戦争、その後の薩摩藩の外国貿易について知りたくて購入。 目的の部分についてはちょっと記述が少ないけど、なかなかいい本です。 幕末から明治にかけて単に黒糖が明治維新の原動力・資金源になったわけじゃなくて2段階のステップを踏んでいた、また、薩摩藩の国外に対する情報収集と対応について改めて知ることができた。

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2011/10/31

 本書は日本資本主義を立ち上げた幕末指導者8人を取り上げた書で、登場人物は「島津斉彬」「小松帯刀」「大久保利通」「岩崎弥太郎」「松方正義」「前田正名」「五代友厚」「渋沢栄一」などだ。彼らのエピソードはそれぞれおもしろいし、興味深いし、読んで楽しいと思うが、テーマの「世界危機をチャ...

 本書は日本資本主義を立ち上げた幕末指導者8人を取り上げた書で、登場人物は「島津斉彬」「小松帯刀」「大久保利通」「岩崎弥太郎」「松方正義」「前田正名」「五代友厚」「渋沢栄一」などだ。彼らのエピソードはそれぞれおもしろいし、興味深いし、読んで楽しいと思うが、テーマの「世界危機をチャンスに変えた幕末維新の知恵」という切り口は本文とあまりあわない。  幕末から明治の時代の転換期は、日本史の中で興味深いひとつの時代であるし、その時代を立体的に知るためには多くの情報が不可欠だと思う。その意味で本書では、その活動をあまり一般には知られていない「小松帯刀」や「前田正名」が取り上げられていることは興味深く読んだ。しかし、有名な指導者については小説でもよく読む真偽不明のエピソードも多く見うけられるように感じたし、本書の最終章の「危機をチャンスに変えた幕末・明治の国家建設に学べ」では、何が言いたいのか良くわからない文章だと思った。本書の価値は、幕末維新の指導者のエピソード紹介のみにしかないと思う。

Posted byブクログ

2011/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 南北戦争がなければ明治維新は起きなかった!? 幕末・明治の歴史は経済で動いていた。 薩摩藩はいち早く得ていた海外情報を利用して倒幕資金を稼ぎ、小松帯刀は龍馬と組んで、世界を相手にビジネスに乗りだした。 その近代化路線は大久保・岩崎・松方らへと引きつがれる。 が、急速すぎる工業発展に危惧を抱いた前田正名は、農業の重要性を説いて全国をまわる。 そしてついに、渋沢栄一が日本型資本主義を確立した。 資本主義の崩壊が叫ばれるいま、時代を超えて通用する志を、彼らの奮闘ぶりから感じとれ。 [ 目次 ] 序章 南北戦争がなければ明治維新はなかった 第1章 島津斉彬の工業化と対外貿易政策 第2章 小松帯刀が坂本龍馬に託した世界進出 第3章 大久保利通と岩崎弥太郎による海運興業 第4章 松方正義と前田正名の工農対立 第5章 五代友厚から渋沢栄一へ―日本実業界の飛躍 終章 危機をチャンスに変えた幕末・明治の国家建設に学べ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/06/15

本書で紹介される幕末薩摩藩の綿花輸出による財力の形成…これは今までに知らなかった事例でした。 やはり戊辰戦争の影にはアメリカ南北戦争の影(英仏の対立)が色濃くあることがわかります。

Posted byブクログ