松本清張の「遺言」 の商品レビュー
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いったい何でこんなどこかのカルチャセンターの講義録のようなものを新書で売らないといけないのか?もう原の本は読まない(怒)。 昭和初期に世相を跋扈した新興宗教の一部が深く宮中にまでその触手を伸ばしていたというのは昭和史発掘にも一部記述があり、昭和裏面史として興味深くもあるが、松本清張がその作品のモチーフとしてどの宗教とどの宗教を組み合わせていたか、などはよほどの清張ファンでない限り特段の興味を引く素材ではないだろう。 お手盛りの自作続きシナリオも論外。 本書の最後の最後には「実は清張はこの作品に飽きていた」だって?なら「遺言」でもなんでもないだろう。読者をなめるな。
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「神々の乱心」自体が、清張の意気込みとは違って成功してるとは言い難い。 随って、それを読み解くこの本の試みって、どうなの? 著者の作品は好きなものも多いし、清張も好きな作家だが、今ひとつのめり込めなかった。
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[ 内容 ] 松本清張の「遺言」『神々の乱心』を読み解く。 最新の天皇研究をリードする気鋭の著者が、晩年の松本清張が総決算を意図した遺作を手がかりに、宮中の奥深くにまで分け入って、天皇制と昭和史という二つの巨大な謎に迫る。 [ 目次 ] 第1講 『神々の乱心』までの道のり 第2講 「皇居」―女官と宗教 第3講 「秩父」―弟とクーデター 第4講 「吉野」―南朝と自称天皇 第5講 「足利」―忠誠と反逆 第6講 「満洲」―神器と凹面鏡 最終講 清張の遺言、予言とは何だったのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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