親鸞聖人ものがたり の商品レビュー
親鸞の一生涯をわかりやすく解説した本。fbの寺田さんの紹介。 読んでみて、意外と、親鸞の生涯については、既視感があった。なんかの本で勉強していたのかな。 (1)歎異抄の現代訳で、「自分のはからい心を捨てること、これを自然という、これすなわち他力である。」(p216) (...
親鸞の一生涯をわかりやすく解説した本。fbの寺田さんの紹介。 読んでみて、意外と、親鸞の生涯については、既視感があった。なんかの本で勉強していたのかな。 (1)歎異抄の現代訳で、「自分のはからい心を捨てること、これを自然という、これすなわち他力である。」(p216) (2)不来迎思想は、来迎像の礼拝の否定をも意味するが、さらに形像の阿弥陀仏礼拝にも否定的だった。(p240) 浄土宗というと、阿弥陀如来の像が有名だが、確かに、荘厳の阿弥陀如来に心を打たれるのと、他力本願を信じるのとは、違うはず。イスラムの偶像崇拝の否定にも共通する話だと思う。 (3)造悪無碍。(p186) 悪人正機をたてにとって、悪事を行うことを強く戒めている。 そのほか、他の宗教、朝廷からの圧迫、自分の息子の異端の教えなど、宗教を始めた時の素直な苦労話が書かれている。 こういういろいろな宗教の歴史や教えにオープンマインドでいることが、他の宗教を信じる人とつきあうときとか、逆に、危険な新興宗教もどきに気付くために必要な気がする。
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