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ノースアメリカンF-86セイバー の商品レビュー

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2015/10/18

朝鮮戦争に「間に合った」兵器、F-86の詳細。 鳥養氏の記事が興味深い。F-86は主翼の中心をボックス構造として後退翼特有のねじり荷重に対応する。後退翼なので主脚を桁の後方に置けたこと、主車輪を胴体に収容するようにしたことがこの構造を可能にしたという。 F-86とMiG-15...

朝鮮戦争に「間に合った」兵器、F-86の詳細。 鳥養氏の記事が興味深い。F-86は主翼の中心をボックス構造として後退翼特有のねじり荷重に対応する。後退翼なので主脚を桁の後方に置けたこと、主車輪を胴体に収容するようにしたことがこの構造を可能にしたという。 F-86とMiG-15はぱっと見似ているが、構造的にはけっこう違う。F-86が降下時に音速を超えられたのに対し、MiG-15は急降下に速度制限があった。ひとつは主翼の構造の違い、次にF-86のオールフライングテール。あとは個人的に思っているのが、F-86の機体レイアウトがエリアルール的にそれほど悪くなかったのではないかということ。胴体を見るとキャノピーで面積が増えてから次に主翼があって、主翼の後ろで胴体が細くなっている。 朝鮮戦争で「ミグショック」に対してF-86という対抗手段がなかったら、世界地図は今と違っていたかもしれない。また、F-86は自衛隊も採用して日本の空を守ってきた。ライセンス生産を通じて日本の航空工業も進歩した。 様々な面から、真の傑作機と呼んでいい機体。

Posted byブクログ