スッキリと「考える」技術 の商品レビュー
ビジネス書のHowTo本では久々のヒット作!! 上司への説明、説得に役立つ本です。 本書の一番最初にビジネスパーソンの悩みとして ・自分の意見に自信が持てない ・一生懸命考えたつもりの企画や提案が相手に受け入れてもらえない ・上司からの指示を理解できず、仕事がうまくこなせない ...
ビジネス書のHowTo本では久々のヒット作!! 上司への説明、説得に役立つ本です。 本書の一番最初にビジネスパーソンの悩みとして ・自分の意見に自信が持てない ・一生懸命考えたつもりの企画や提案が相手に受け入れてもらえない ・上司からの指示を理解できず、仕事がうまくこなせない ・仕事で解決できない大きな壁や課題がある として、それを解決するための思考法を解説しています。 ストーリとしては、イタリアレストランチェーン店の店長になったAさんが売り上げを伸ばすための対策案をその地域マネージャMさんに報告していく中で、どのように考え伝えていくかをわかりやすく語ってくれています。 途中からもう一人の店長Bさんも出てきて、この人が切れ物(笑) ぶっちゃけ、このストーリでは自分自身はまさにAさんそのものって思ってしまいました。 自分自身が等身大として、Aさんの行動が語られていることで、より理解が深まります。 まず、本書では、いわゆるフレームワークに頼るな!っと警告しています。まずは、自分の頭でしっかり考えろと。 その上で 「スッキリ図解思考法」 「スッキリ段取り力」 「スッキリコミュニケーション力」 「スッキリ実行力」 「スッキリ仕事術」 として語っています。 「スッキリ図解思考法」では (1)具体的な目的・ゴールは何か?イメージを具体的に5W2Hで書く (2)いま何がだめなのか?問題点を洗い出す (3)それが本当にダメなのか?問題点を絞る (4)なんでダメなのか?なぜなぜ5回で原因を探る (5)どうしたらいいのか?解決策を考える (6)どれが一番いいのか?評価する としています。 「スッキリ段取り力」では まず最初の5分で何をするかを考え、具体的なゴールを決め、背景、前提、事実を整理し、ケツから終わるスケジュールをたてて実行していくという感じです。 「スッキリコミュニケーション力」が面白い。 AさんとBさんの出した提案は同じ提案なのですが、Aさんの提案は地域マネージャMさんにとって「勝手なことしている」として判断され取り合ってもらえません。 しかし、Bさんの提案、コミュニケーション方法では、それが取り入れられます。 その差を解説してくれているのですが、ここが本書で自分自身が思う一番のポイントでした。 要はMさんの知りたいことをベースに話を展開すること。 Aさんは自分の伝えたいことだけを話をして玉砕。 BさんはMさんの知りたいことをベースに 共通のゴールの明確化 全体像と少し先の将来 相手と自分の役割・立場 次のアクション という形で話を組み立てています。 本書の前半にもありますが、相手の論理(考え方)を理解しないと話は伝わらない。としており、まさにそれがポイントです。 「スッキリ実行力」では、AさんとBさんの仕事の進め方が語られていて、Bさんの明確な仕事の進め方がすばらしい。 自分自身がここで述べられているAさんレベルの考え方、仕事の進め方しかできないのに比べ、Bさんの仕事の感得方、進め方は学ぶべきものが多いです。 そんなこんなで本書では、いわゆるほかのビジネスHowTo本と比べて目新しいことは述べていませんが、AさんBさん、そしてMさんを登場させることで、具体的に何がまずいのか、どうすればいいのかがわかりやすく理解できます。 お勧め!
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物事を考えるってのはどういうことなのか、が分かり易くまとめてられた一冊。具体的にイメージが沸きやすいようにちょっとした物語があるのも、取っ付きやすくて良いかな。思考術関係の啓発書を始めて手に取る人にお勧め。 ・事実と意見を明確にしながら組み合わせて話す。 ・フレームワークは埋めることが目的になりがち。埋めた=やった感、となりがち。どう使い倒すかを自分の頭で考えないと意味がない。 ・話しての立場、前提を理解してるか? ・評価基準の検討、合意に重きをおく。 ・相手の期待値の調整。たくさんの、ちょい越え。たまのK点越えが、信頼を高める。
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今まで読んできたビジネス書の中で一番有用だった。本書は著者の経験に基づいた書であったが、思考法やビジネスコミュニケーション法はそこらへんにあるビジネス書の内容よりもはるかに優れており、何度も読む価値のある本である。本の最後の章でも少し触れていたが、まずはこういうフレームワークを使...
今まで読んできたビジネス書の中で一番有用だった。本書は著者の経験に基づいた書であったが、思考法やビジネスコミュニケーション法はそこらへんにあるビジネス書の内容よりもはるかに優れており、何度も読む価値のある本である。本の最後の章でも少し触れていたが、まずはこういうフレームワークを使って物事を考えたり行動したりできるようになってから、自分なりに改良を加えるのが成長の道なのかもしれない。
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まあそれなりに参考になると言えば参考になるが、当たり前と言えば当たり前のような。 フレームワークやテンプレートでその気になるのではなく、自分の頭で考えることの重要さはよく分かった。
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あらゆる問題解決に活用できる思考法を示した本書は、ビジネスを行う上での大事なポイントがおさえられるのがウリである。 考えを集中と発散に分けて、それぞれの作業を別々にやること、そこからストーリーを組み立てることで、フレームワークにすぐ飛びつかない。 人の意見やトータルにまとめると自...
あらゆる問題解決に活用できる思考法を示した本書は、ビジネスを行う上での大事なポイントがおさえられるのがウリである。 考えを集中と発散に分けて、それぞれの作業を別々にやること、そこからストーリーを組み立てることで、フレームワークにすぐ飛びつかない。 人の意見やトータルにまとめると自分の意見にならない。事実と意見とを混ぜない等、上司から怒られるポイントが網羅されている。 また、目的・ゴールをしっかり置いた上で、スケジュールや方法論を整理するのもポイント。
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提案資料をつくる営業マンや分析資料やシナリオを考えるビジネスマンに 「考えるインフラ」を提供してくれる本。 会社の机において、読み返したい。 メモをとること、5W2Hで質問すること、何も考えずにフレームワークを使わない、、、など その「理由」を改めて教えてくれる。 「売上に伸...
提案資料をつくる営業マンや分析資料やシナリオを考えるビジネスマンに 「考えるインフラ」を提供してくれる本。 会社の机において、読み返したい。 メモをとること、5W2Hで質問すること、何も考えずにフレームワークを使わない、、、など その「理由」を改めて教えてくれる。 「売上に伸び悩むパスタチェーンの店長」を主人公に進んでいく サイドストーリーがあるのでとっつきやすい。 これがないと内容は良かった分、途中で堅苦しすぎると思ってしまうかもしれない。 【ココメモポイント】 ・「○○さんがそう言っていた」。こうした言葉は、自分の頭で考えていない証拠である P.32 ・事実だけを話せば「君の意見は何だ?」と問われ、意見だけを話すと「何を証拠にそう思うのか?」を問われる(中略) 何か話をする際には、必ず事実と意見を組み合わせて話をする必要がある P.35 ・「トータル」にすることで、本来応えるべきニーズがぼやける P.36 ・(頭の中だけで考えることは) ①それまで考えたことを忘れてしまうので体系的に考えられない ②物事同士の関係性がわからなくなり、些細なことにとらわれやすくなる ③論理が甘くなる P.42 ・(問題の解決策を考える際に押させておく) ①まずは自分の頭で考える ②フレームワークを活用するのであれば、その意味や使い方を含めてしっかり押さえておく ③前提を含めてフレームワークを使うと、自分の頭で考える作業の生産性を上げるうえでも非常に便利である P.130 ・脳科学の見地から「予想したことがまちがっている」という経験が、一番記憶に定着する P.169 ・「聞くに値する」話にしてから、話を切り出します。 P.191 ・(「yes,and」の考え) 一旦「それはそういうものだ(yes)」と受け入れたうえで、「どうするか(and)」に意識をむけるほうがより建設的 P.208 ・最も重要なことは、想定外の事態が起きる可能性があることを知っておくこと P.231
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■スッキリ図解思考法 書くこと、考えのシナリオをつくること 発散と集中を分ける 1)具体的な目的は何か 発散 2)いま何がダメなのか 発散 3)それは本当にダメか(弊害を細かに説明) 集中 4)なぜダメか(なぜなぜ5回) 集中 5)どうしたらいいのか 発散 6)どれが一番いいか...
■スッキリ図解思考法 書くこと、考えのシナリオをつくること 発散と集中を分ける 1)具体的な目的は何か 発散 2)いま何がダメなのか 発散 3)それは本当にダメか(弊害を細かに説明) 集中 4)なぜダメか(なぜなぜ5回) 集中 5)どうしたらいいのか 発散 6)どれが一番いいか 集中 iMindmap,mindmanagerを活用 *タスク表(大項目、中項目、誰が、期限)p157
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思考を停滞させる罠として挙げられている、フレームワーク依存、著名人依存、「トータル」「全体像」依存などは、戎めとして大事な着眼。 あとは、コンサルのあるある教科書みたいな内容。真理だとは思うが、真似すれば良いわけではない類の手法が網羅記載されている。 ……2020.5 タイトルの『「すっきりと」「考える」』の二つを強調している内容構成になっている。 前半の「すっきりと」はより明確に目標を達成できるやり方を指しているように思えるが、「すっきりと」仕事することとは何かといったことを通じて示している。内容としては後半部にあたり、内容の要約としては (仕事の取組み編) ・目標や理想、全体のフローを最初に確認しておく(なによりも最初に) ・その上で逆算をしてスケジュール、タスクを組む (コミュニケーション編) ・相手にいかに効果的に伝えるかということで、相手の期待を予想する。 ・それに合わせた発表の仕方、流れを整理する ・仕事を断らない(仕事を調整して自分のところに集める) 簡単に書いてしまうと味気ない物ではあるが、実際に具体例で書いてある例などは現実の仕事でもかなりありうる場面であり、なかなか分かりやすい例で書いてあると思う。 「考える」方については、所謂フレームワークや他人のideaのパクリなどから自分の考えを脱却させるためにどうするかといったところで、この本で自分で考えるにあたっての流れを提示している。 ・理想像を最初に具体的にイメージする(5W1Hでより具体化) ・現実との違いを洗い出す ・なぜ違うかをなんども掘り下げて考える ・その結果問題点を具体的に掘り下げる ・そこからfreeに解決策を出していく ・解決策をいくつかの評価基準を出して選定していく 考えてみれば別になんてことのない簡単でいつもやっているプロセスなのだが、初めてこの手の本を読む場合についていえば非常によくまとまっていてわかりやすい感じになっている。イメージもしやすい。 ただし後半部はわりとやっつけ感が出ていて面白くは無い。 前半部が割と体系立っているからそれだけでもそこそこの価値はあると思う。
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ただ単にフレームワークを紹介しているのではなく、むしろ使うことを疑って自らの頭で考える大切さを説いている。 内容も架空のイタリアンレストラン店長を設定し、店の経営方法についてのストーリーを中心に進められているため非常に読みやすい。 またビジネスマンとしての仕事の進め方も交えられており、「期待に応えてから超える」、「ギャップ芸」などは自分を魅せる上でも必要な考え方。
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自分の頭で考えて仕事をするためのポイント。 非常に親切な本で、実践のしやすさという点で優れていると思う。 考えるためのコツを伝授した後は、段取り、コミュニケーション、実行といった仕事を進める上での各段階での注意点も懇切丁寧に伝えてくれる。 仕事で実践して、また本書に戻って、と...
自分の頭で考えて仕事をするためのポイント。 非常に親切な本で、実践のしやすさという点で優れていると思う。 考えるためのコツを伝授した後は、段取り、コミュニケーション、実行といった仕事を進める上での各段階での注意点も懇切丁寧に伝えてくれる。 仕事で実践して、また本書に戻って、としばらくは座右に置いておきたい本。
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