もうひとつの劔岳 点の記 の商品レビュー
DVDを観終えて、その余韻を引きずったまま、「新田次郎を読まねば」と、速攻、図書館で検索。 なのに、なぜか、原作ではなくこちらの作品を予約してしまった。 2年にわたる撮影の記録。全て順撮りだったとは・・・ あの気持ちの盛り上がり方は、嘘ではなかったんだな、と、ジンと、改めて感動す...
DVDを観終えて、その余韻を引きずったまま、「新田次郎を読まねば」と、速攻、図書館で検索。 なのに、なぜか、原作ではなくこちらの作品を予約してしまった。 2年にわたる撮影の記録。全て順撮りだったとは・・・ あの気持ちの盛り上がり方は、嘘ではなかったんだな、と、ジンと、改めて感動する。 学生時代、お遊び気分で参加した上高地キャンプ。 そんな私たちを残して、先輩が、黙々と山支度をしてスキー板を担いで穂高に登っていった姿。 なんで山なのか?なぜ、山でなければならなかったのか。 もちろん、この「剱岳」は任務であり、下地の違いはあれど、でも、やはり山なんだなぁ。 最後のシーンの、山岳会との手旗信号のやりとりは、原作にはなく、監督のアイデアだそうだが、「遠くにいる人にも心は通じるんだ」という思いを込めて、ほんとのほんとの最後に、本番1回で撮ったとのこと。 そんなふうに、気持ちが繋がっていけたら、どんなにいいか。 日本映画の底力、思いの篤さに、久々に感動した。
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