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日本の「世界商品」力 の商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2012/11/03

他の日本文化論と比較して、日本の新たな再成長のエンジンを「文化」として位置づけ、その裏付けをデータによって提示しているのは新鮮。マネタイズの方法論が具体的なのが良いと思った。

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2014/10/26

[ 内容 ] 世界的不況の中、自動車や家電など往年の基幹産業は力を失った。 ならば、これからの日本はどんな産業を創出すればいいのか? 本書は、二〇〇〇年代初頭からの“クール・ジャパン”現象に着目。 近年、アニメなどのコンテンツ系だけでなく、日本の伝統、文化、匠の技術を反映した様々...

[ 内容 ] 世界的不況の中、自動車や家電など往年の基幹産業は力を失った。 ならば、これからの日本はどんな産業を創出すればいいのか? 本書は、二〇〇〇年代初頭からの“クール・ジャパン”現象に着目。 近年、アニメなどのコンテンツ系だけでなく、日本の伝統、文化、匠の技術を反映した様々な事象が国際的に評価されているが、それらを「各国の中流層をターゲットにした世界商品」に押し上げることによって、日本は新たな「再成長のエンジン」を獲得できる、と力強く提言する。 [ 目次 ] 第1章 活気づくクール・ジャパン 第2章 世界に誇る日本の美―ファッション大国への可能性 第3章 世界を席捲する日本のコンテンツ―アニメ、マンガ、ゲーム、映画、文学 第4章 トップに躍り出た和食文化と農業産品 第5章 世界が注目する日本の伝統と技術 第6章 クール・ジャパンと「世界商品」戦略 終章 再成長のエンジンで五%成長は可能だ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/07

『日本の「世界商品」力』(嶌信彦、2009年、集英社新書) 今日の日本は「クールジャパン」と言われる。どのような面で世界から「クール」だと見られているのだろうか?また何故日本は「クール」なのか? これらの問いを「ファッション産業」「コンテンツ産業」「和食産業と農作物」「伝統芸...

『日本の「世界商品」力』(嶌信彦、2009年、集英社新書) 今日の日本は「クールジャパン」と言われる。どのような面で世界から「クール」だと見られているのだろうか?また何故日本は「クール」なのか? これらの問いを「ファッション産業」「コンテンツ産業」「和食産業と農作物」「伝統芸能」の観点から検証している。 また、今後の日本の「クール」な産業をどう戦略的にのばしていくのかという提案もあり、非常に良い勉強になった。 (2009年7月10日)

Posted byブクログ

2009/10/04

世界が、日本のサブカルチャーに魅せられ、日本が想像する以上にクールジャパン現象が広がっている。アニメ、マンガ、ゲームや映画だけでなく、商品のデザインのセンスのよさ、さらに歌舞伎などの伝統文化の華麗さ、優雅さにも関心が強まっている。クールという言葉を広く、上品、上等といった視点で見...

世界が、日本のサブカルチャーに魅せられ、日本が想像する以上にクールジャパン現象が広がっている。アニメ、マンガ、ゲームや映画だけでなく、商品のデザインのセンスのよさ、さらに歌舞伎などの伝統文化の華麗さ、優雅さにも関心が強まっている。クールという言葉を広く、上品、上等といった視点で見ると、日本には上質、上等な文化的産業や、商品がきわめて多い。 日本の産業、企業がめざす次のターゲットは、世界中の中流層の人々にマッチした製品を提供することにあるのではないか。著者・嶌信彦は、それらがこれからの日本経済の成長エンジンとなる可能性があるとし、成長戦略としてのプレゼンテーションを、本書で試みている。 おりしも7月15日付けのニュースで国内で食品最大手のキリンホールディングスと2位のサントリーホールディングスが経営統合の交渉を始めたというニュースが流れた。 「世帯の可処分所得が年50万〜350万円くらいのアジアの中間層は、ここ20年で6倍以上に膨らみ、9億人規模と言われる。縮小する国内市場に引きこもらず、高成長のこの新市場を「わが市場」ととらえて活路を開かねば、日本企業の飛躍はあり得ない。 典型的な内需型ビジネスだった飲料業界の両雄がその先駆けとなれば、日本にとって心強いモデルになる。」(同日、朝日新聞社説)  増大すつつアジアの中間層まさに本書が提示する狙いと同じである。 本書の最初の5章までは、クールジャパン現象を主なジャンル毎に、その歴史的な経緯から現代の興隆まで適確に概観しており、それぞれの分野のクールジャパン現象への入門的な読み物としても価値がある。 たとえは第2章の「世界に誇る日本の美」は、200年前のフランスでのジャポニズムと呼ばれる日本ブームから始まり、現代の最先端の日本発のファッションにまで言及される。つづいて第3章「世界を席巻する日本のコンテンツ」では、手塚アニメのアメリカ進出から、日本アニメ輸出の歴史、アニメからマンガへの広がり、和製ホラーから村上春樹までが語られる。同様に第4章では和食文化と農業製品が、第5章では日本の伝統技術分野でのクールジャパン現象が語られる。 第6章以下では、それらのクールジャパン現象が、「世界商品」戦略にとってどれだけ可能性があるかが、やはり分野ごとに語られる。しかしそれは可能性に留まる場氏が多く、これだけ世界に注目されちるのに、それらが戦略的な企画として世界に発信される力が弱い。著者の提案をひとつだけ挙げれば、クールジャパンの諸要素を個別に売り込むのではなく、大きなショー、展示、イベントとして世界へプレゼンテーションを行うという構想だ。様々なクールジャパンをたばめることで、日本発の国際的イベントをいくつも発信する。たとえば、日本の代表的な祭りをいくつか東京などに集めて二日間ほどのイベントを行えば、それがクールジャパンの総合的な一大発信力になるだろう。 世界のクールジャパン現象を受身でいい気持になっているだけではなく、いくつもの分野を束ねてイベント化する、積極的な構想力もって世界に発信する姿勢が今、問われている。

Posted byブクログ

2009/10/07

決してコンテンツ産業だけではなく、「ファッション」「和食」「観光」「環境」「省エネ」「文化イベント」など、様々なものを取り上げてくれたのは有難かった。さらっと読めます。

Posted byブクログ