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2021/07/13

北村薫 宮部みゆき 編 岡本綺堂 「 半七捕物帳 傑作選 2 」 二転三転するような推理小説というよりは、大衆演劇みたいな感じ。半七捕物帳が秀逸なのは、時代再現性にあると思う。 事件の背景は 怪談、迷信、流行病、敵討、道楽、心中など 時代に即しており 風俗や情景の描写は細...

北村薫 宮部みゆき 編 岡本綺堂 「 半七捕物帳 傑作選 2 」 二転三転するような推理小説というよりは、大衆演劇みたいな感じ。半七捕物帳が秀逸なのは、時代再現性にあると思う。 事件の背景は 怪談、迷信、流行病、敵討、道楽、心中など 時代に即しており 風俗や情景の描写は細かく、その時代の罪の軽重の基準や幕末の不穏な空気なども感じることができる 註や解説も充実し、歴史小説初心者としては読みやすい。実際起きた事件もありそう。武江年表と付き合わせてみたい。

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2016/10/15

一見さんも常連さんも楽しめる、「半七捕物帳」の傑作選!後篇も名作ぞろいで、解説対談にもますます熱が入ります。宮部みゆきに、こんな悪者を書いてみたいと言わしめた罪人もついに登場。

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2012/07/05

江戸と、近代文明にやっと入ったばかりの明治中期を行ったり来たりする場面転換が絶妙です。又、時々語られるオカルト的な話の持つ世界観が独特でいい味出してますね。本作は傑作選ですが、シリーズを一から揃えたくなります。

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2012/06/19

風俗考証の資料としての価値が認められているだけあって、江戸時代の情景描写がすごくいい。セリフや掛け合いも小気味いい。こういういい雰囲気の文章を読んでると、嬉しくなってくる。 巻末の北村薫、宮部みゆきの解説もいいし、現代では知られていないだろう単語に解説が付いてるのもいいので、全集...

風俗考証の資料としての価値が認められているだけあって、江戸時代の情景描写がすごくいい。セリフや掛け合いも小気味いい。こういういい雰囲気の文章を読んでると、嬉しくなってくる。 巻末の北村薫、宮部みゆきの解説もいいし、現代では知られていないだろう単語に解説が付いてるのもいいので、全集よりこのシリーズから読み始めるとよいのではなかろうか。

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2011/07/25

森博嗣の小説だったか。 トリックを考えようとする西之園が、トリックを全く考えようとしない警察にどうしてですか?って聞いたら、はははトリックなんて犯人を捕まえてから絞り上げて聞けばすむじゃないですか、なんて話があったけど、そんな感じ。 ま、実際はそうだわな。 トリックどころか事件...

森博嗣の小説だったか。 トリックを考えようとする西之園が、トリックを全く考えようとしない警察にどうしてですか?って聞いたら、はははトリックなんて犯人を捕まえてから絞り上げて聞けばすむじゃないですか、なんて話があったけど、そんな感じ。 ま、実際はそうだわな。 トリックどころか事件の流れもよくわからないが怪しい動きをしているやつがいたらとっ捕まえて絞り上げる。そっから情報がでて後はいもづる的な事件がちらほら。 そこらへんもまた捕物帖なんだろうな。 上下と読んで面白かったので全巻読もうかと思う。全6巻だし、すでに2巻分くらい読んでるしね。

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2010/11/11

満足した。3、4、5巻と続いて結局全集になっても喜んで買いたい。しかしそれではアンソロジーの意味がなくなってしまうだろう。 それにしても江戸っ子の啖呵は粋だね。東京の言葉はいつからこんなつまらない標準語になってしまったんだろう。がっかり。

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2013/06/13

 江戸の末期、不思議な難事件あり、岡っ引きの半七が見事な推理で真犯人を暴く。短編11作品の傑作選だ。時代小説なので語り口調など、すんなり入ってこないところは残念ながらある。それはそれとしても、この時代のふいんきは十二分に楽しめる。  あとがきの解説対談に宮部、北村両氏がコメント...

 江戸の末期、不思議な難事件あり、岡っ引きの半七が見事な推理で真犯人を暴く。短編11作品の傑作選だ。時代小説なので語り口調など、すんなり入ってこないところは残念ながらある。それはそれとしても、この時代のふいんきは十二分に楽しめる。  あとがきの解説対談に宮部、北村両氏がコメントしていが、全編にわたりお話に艶がある、色っぽいのだ。これはわたしも感じる、言葉一つとって見てもそうだ、「虐待」「拷問」ではなにやら西洋っぽいが「折檻」ならば受ける感じが大分違ってくる。何がしかの手心が加えられる期待も持てるというものだ(笑

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