日はまた昇る の商品レビュー
感情描写がほぼないこの作品ではあるが、目は口ほどに物を言うという言葉を表した作品であると感じる。身体描写、状況描写、それを元に自身の中に構築する感情。それは全く答えの無いものかもしれないが、まさにリアリティの塊でもあるのかもしれない。
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50代の師匠が若い時に影響を受けたそうで、勧められて読んで見た。 本のあらすじを読んだ後に本文を読み進めたが、イマイチ状況が把握できず、若者のはずなのにパリのカフェでお酒を飲みまくり、仕事している風ではなし、訳した時代のせいか「このあまっこが」「〜なんか?」など貴婦人達が喋る言葉っぽくはない部分など、なかなか物語に入り込むことは難しかった。 また、物語がポンポン進み、一文をスラっと読み飛ばすといつのまにか登場人物が退席しているなど展開が早い。(直接的な心理描写や修飾が少ない) ただ、特にスペインに入ってからは町の描写が具体的で、町への愛情や興奮が感じられるようだった。 あらすじには性不能の主人公とあったが、それに関して苦悩したり嘆くような箇所はなく、本文を読んでいるだけだと主人公の空虚さは感じられなかった。 読了後にWikipediaで時代背景やなぜ支持されているかを読んでようやくこの作品が評価されているポイントについて納得した。きっとその当時に英文で読むのが相応しいのだろう。第1次世界大戦後のヨーロッパの雰囲気や、当時の文体の傾向、若者のコミュニケーションなどを知らない現代の私には、予備知識なしでは楽しみ走りきることは難しかった。 ただ学生時代、村上春樹作品の主人公のマネをしたくなるあの感覚を、当時の若者が味わったのだろうと、心を寄せることはできたと思う。各種カクテルについて、感情を表に出さないニヒルな主人公などは特に。 今度は高見浩訳で挑戦してみたい。
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時代は第一次大戦後。主人公はパリで記者をするジェイク。彼は戦争の後遺症で子供を作ることができない体になってしまった。その彼と仲間たちはパンプローナの祭りへ行く。 第一次大戦中に青春時代を過ごしたロストジェネレーションの者たちの物語。 同じ毎日の続きを語るやるせない話。
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多分この本を読んだ後、スペインに行きたくなります。ただただパンプローナの牛追い祭りや鱒釣りだけをしたくなります。多分☆w
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日本語訳が、というか文章自体が古臭くて・・・ 何を言っているのかわからなくなったので途中放棄しました。 いつかもっといい訳を見つけてリベンジしたい。
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