スウェーデンを知るための60章 の商品レビュー
上司がスウェーデン人、そして来月からチームにもう一名スウェーデン人が参画するため手に取ってみたが・・・ 翻訳の文体が硬く読み進む意欲を失った一冊・・w
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スウェーデンといえば、何よりもまずこの国の福祉制度について知りたいところだが、この本ではその点については、かなり後の方でほんの数ページで語られているだけだ。 このシリーズにしてはいまいちな感じがしたが、まあ、収穫はあった。 なぜスウェーデンが世界随一の福祉国家になったかとい...
スウェーデンといえば、何よりもまずこの国の福祉制度について知りたいところだが、この本ではその点については、かなり後の方でほんの数ページで語られているだけだ。 このシリーズにしてはいまいちな感じがしたが、まあ、収穫はあった。 なぜスウェーデンが世界随一の福祉国家になったかというと、政治的には社会民主党という、日本で言うとソフト左派的な政党が長期的に安定して政権を握った際、「包括的福祉」の諸制度が固められたらしい。 貧困者や弱者を救うというだけでなく、国民すべてを対象としたスウェーデンの福祉政策は、充実を極める分、国民の税負担も世界トップクラスである。しかし、おおむね国民は高い税金を納得して納めているらしく、それはやはり国内サービスと税とのバランスが絶妙なのだろう。それとも北欧は厳しい自然環境のなかで共に暮らすため、相互扶助の精神がもともと高いのだろうか? 北海道を見ているとそんなことはないのだが・・・。 現在の日本人はとかく政治やお役所に文句ばかりたれ、さらなるサービスを要求するくせに、いざ増税となると揃ってブーブー言う。北欧的な福祉制度に少しずつでも近づいていってほしいと思っている。 この本に載っている2000年現在のデータによると、「相対的貧困率」つまり国民の経済格差は、チェコとデンマークに次いでスウェーデンは低く、5.3%。対して日本は15.3%。現在は日本の経済格差はもっと大きくなっているに違いない。 要するにスウェーデンの社会福祉は、国民の生活格差を是正することを目標にしている。教育も大学まで無償だし、この大学というのも、働きながら通う学生も多く、年齢層はさまざまだということだ。日本とはだいぶちがう。 「スウェーデンの現代音楽」で紹介されているのはアバなどのPOPから、イングヴェイ・マルムスティーンなどのHR/HMである。スウェーデンではデンマークやノルウェー同様に、独自のContemporary Classicalが作られているのだが、そちらは紹介されていなかった。 まあ、音楽はともかく、やはり社会福祉制度について、もっと具体例をたくさん挙げて紹介してほしかったなあ、と思う。
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スウェーデンに関する包括的な知識本。どっちかっていうと教科書的なイメージ。自分の読みたいところだけ読むべし。いろいろな方々による編著。 具体的なイメージは、湧きづらいかもしれないが、制度・歴史についてなど入門的な知識が学べる。
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北欧の歴史と福祉について熱く語れる本。ご近所のデンマーク、フィンランド、ノルウェーとの関連もしっかり載っている。好敵手、負けず嫌いのお隣、妙に正反対な隣。それでもこれからの国についていろいろ参考になることが多い。これからもデザインと福祉と北欧モデルとしての大国として期待できる。
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まさにスウェーデン入門書。 言語のこと、土地の成り立ち、歴史のこと、政治や福祉のこと、文化のこと…スウェーデンのことを広く、ほどよく紹介してくれてます。言語に近い発音をというかな表記も参考になりました。 ただ、文化面に関しては…写真が少なかったのがとても残念です。 画家のことや映...
まさにスウェーデン入門書。 言語のこと、土地の成り立ち、歴史のこと、政治や福祉のこと、文化のこと…スウェーデンのことを広く、ほどよく紹介してくれてます。言語に近い発音をというかな表記も参考になりました。 ただ、文化面に関しては…写真が少なかったのがとても残念です。 画家のことや映像作品のことを書いてくれるならもう少し視覚資料がほしかった。ページ数を割いているわりにそこが不親切だと思いました。
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