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雨宮処凛の「生存革命」日記 の商品レビュー

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2011/09/15

働くことや、生きることについて悩んでいる方は一度ぜひ、とってほしい本です。ここに書かれているようなことを高校の授業で教えてくれれば、もっと世の中はよくなっていくと思うのですが…。 最近ずいぶんこの人の本を読んでいるなぁ。この本はそんな彼女の生存のための『闘争』の記録です。派遣切...

働くことや、生きることについて悩んでいる方は一度ぜひ、とってほしい本です。ここに書かれているようなことを高校の授業で教えてくれれば、もっと世の中はよくなっていくと思うのですが…。 最近ずいぶんこの人の本を読んでいるなぁ。この本はそんな彼女の生存のための『闘争』の記録です。派遣切り、過労、鬱、孤独死、自殺…。僕もその一部は経験したことがあるのですがこの本に書かれているのは『プレカリアート』と呼ばれる人間が経済的には無論のこと、精神的にも肉体的にも追い詰められていくさまと、その世界の中でどうやって生き延びていくか、かいつまんで内容を書くと書いているのはそのようなことです。 僕も彼女の本を読んで自分が仕事をしていて理不尽な目にあったときに『あぁ、あの時ああしていればなぁ』などと思ったことが何度となくありました。こういう本を読んでいなければ、労働相談に乗ってくれる団体があることや、生活保護などのセーフティーネットの使い方など、知ることはできなかったと確信しております。 ここには2008年度の『年越し派遣村』のことも書かれていて、それ以降はまったくそういう問題は取りざたされていませんが、依然として大きく横たわっていることは明白です。ぜひともこれは『労働』や『生存』に関わる全ての人に読んでもらいたい本のひとつです。

Posted byブクログ