なぜ、あの会社は儲かるのか? の商品レビュー
「企業の経営戦略と会計の仕組みが一度に分かる」 と豪語しているが、この宣伝文句は偽りありと言わざるを得ない。 会計の側面は、ほとんど収益性の話しかしていない。 つまり売上と利益のみ。 6章で若干B/Sにもふれているが、さすがにこれだけで「会計の本」を謳うのはどうかと思う。 本書...
「企業の経営戦略と会計の仕組みが一度に分かる」 と豪語しているが、この宣伝文句は偽りありと言わざるを得ない。 会計の側面は、ほとんど収益性の話しかしていない。 つまり売上と利益のみ。 6章で若干B/Sにもふれているが、さすがにこれだけで「会計の本」を謳うのはどうかと思う。 本書は経営戦略の事例集といった方が正直だと思う。 宣伝文句を読まず、タイトルだけに注意していれば良かった。タイトルを見てみればなるほどその通りの内容しか書いていないのだから。 ということで、会計の話を期待している人は本書は避けた方が無難。 経営と会計を結びつけた本でいえば、大津広一氏の『ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力』のほうが「使える」。
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blogにて書評/Reviewを公開しています。 http://wisdomofcrowdsjp.wordpress.com/2010/03/11/r009/
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戦略が経営としての数字にどう活きてくるのかがわかる本。 「xxxの戦略をとった場合、●●を押さえておかないと、結局は数値にあがってこないよ」というのがわかる。 xxxを扱った戦略本は多いが、●●を実例を挙げながら解説している良著。 たとえば、差別化高級路線の戦略をとった場合、少...
戦略が経営としての数字にどう活きてくるのかがわかる本。 「xxxの戦略をとった場合、●●を押さえておかないと、結局は数値にあがってこないよ」というのがわかる。 xxxを扱った戦略本は多いが、●●を実例を挙げながら解説している良著。 たとえば、差別化高級路線の戦略をとった場合、少品種少量販売でも売れるブランド力を築かなければ、利益(粗利・営業利益)は上がらない。 百貨店のような形態では、多品種少量販売となり、売れるもの・売れないものが分かれる。売れないものをバーゲンすれば、当然利益は下がる。 コストリーダーシップ戦略をとった場合、”変動費・固定費を意識する”のがポイント。 変動費がかからない商品は安くしてでも売るべし!このときの”安く”とは、ただの値下げだけではなく、ポイント制も効果的! (変動費が大きい小売業では、安売り・ポイント制導入は利益を圧迫する主要因になりえる) また、”損して得する”のもポイント。 縦軸に本体・補完製品、横軸に現在・将来とおき、その4象限の中で、どこを主な利益源とするのかを意識すると良い。 例えば、ソニーのプレイステーションなどは、現在の本体ではほとんど儲けをださず(むしろ赤字)、現在・将来の補完製品において、ソフトウェアからの収入という形で儲けをだしている。 とはいえ、どんな製品にもライフサイクルがあり、いつかは衰退していく。このため、企業は1つの製品だけに頼らない事業構造を作っておく必要があり、これを事業ポートフォリオと呼ぶ。そして、金のなる木から得たキャッシュを問題児の事業に投入し、スターに変えていく、という流れを続けていく必要がある。
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会計を使った面白い読み物といったかんじ。これを読んだからといって会計がわかるようになるかといわれると微妙。
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