まっすぐ進め の商品レビュー
ある大型書店で書棚に向かう一人の美女。 彼女は左腕に二つの腕時計をはめていた。一体どうして? 推察眼の鋭い男と秘められた過去を持つ女。 2人の男女の連作短編集。 全体的な雰囲気というか、流れというかは悪くないんですが、推理に若干のこじつけを感じたのと、「この場面で推理を披露す...
ある大型書店で書棚に向かう一人の美女。 彼女は左腕に二つの腕時計をはめていた。一体どうして? 推察眼の鋭い男と秘められた過去を持つ女。 2人の男女の連作短編集。 全体的な雰囲気というか、流れというかは悪くないんですが、推理に若干のこじつけを感じたのと、「この場面で推理を披露するのはあまりにも無粋にすぎるんじゃないだろうか?」という不自然さがちょっと気になりました。
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あえてジャンルを問えば、日常の謎の亜種。5編のうち1,3,5が本筋で、主人公カップルの事情がちょっと。2と4の書き下ろしは、主題となる恋人たちの事情の重さをゆるめて、単行本として読みやすい雰囲気を作っている。ミステリー&ラブストーリーがきらきら輝き、この物語の後もずっと続いていく...
あえてジャンルを問えば、日常の謎の亜種。5編のうち1,3,5が本筋で、主人公カップルの事情がちょっと。2と4の書き下ろしは、主題となる恋人たちの事情の重さをゆるめて、単行本として読みやすい雰囲気を作っている。ミステリー&ラブストーリーがきらきら輝き、この物語の後もずっと続いていく二人を確信できるようだった。主人公の直幸が恋人の秋の表情を「透明」と表現するが、現実にはありえない二人の心の純粋さが、澄んだ水のようにしみわたってくる。ところで石持さんは男性?女性?有川浩さんが女性と知ったとき驚愕したものですが、石持さんがどちらであってもやはり驚き、かつ、納得するように思います。
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面白かったです。 連作短篇。5作品あります。 石持ワールド全開の安楽椅子探偵、理論推理なんだけど、 『いるべき場所』に、思いっきり違和感・・・ あまりに飛躍しすぎてないかい? 『晴れた日の傘』が良かったかな?
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直幸が本屋でみかけた美しい女性、秋。彼女は腕時計をふたつはめていた。 やがてその意味を知る事になる。 連作で、主人公は直幸だが、語り手は都度変わる構成。 頭いい人はなにかやっぱ違うと思いました。いろいろと。 日常ミステリー系で、最後もほっとできて、こういうの好きです。 「名前...
直幸が本屋でみかけた美しい女性、秋。彼女は腕時計をふたつはめていた。 やがてその意味を知る事になる。 連作で、主人公は直幸だが、語り手は都度変わる構成。 頭いい人はなにかやっぱ違うと思いました。いろいろと。 日常ミステリー系で、最後もほっとできて、こういうの好きです。 「名前通りに、本当にまっすぐ進んでいるのね」「そのまっすぐさは、私には眩しすぎるかもしれない」
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すっきりしないwhyダニット。 ぐちぐちそんなこじつけ……。 セリヌンティウスの舟のときみたいな ページ費やすことか?? 的な。
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石持さん特有の練りに練った謎、まどろっこしいなと思ったときもあるけど、今回は登場人物の魅力が勝っていました。
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「Rのつく月には気をつけよう」と似たようなテイストで進んで行きます。 本屋で見かけた美しい女性と出逢い恋に落ちてゆく様子はとても好印象。 謎解きも無理がなくよかった。 ただ…秋の過去が重すぎてちょっと切なくなりました。 直幸は秋の過去も現在もまっすぐに受け止めたけど…未来はどうな...
「Rのつく月には気をつけよう」と似たようなテイストで進んで行きます。 本屋で見かけた美しい女性と出逢い恋に落ちてゆく様子はとても好印象。 謎解きも無理がなくよかった。 ただ…秋の過去が重すぎてちょっと切なくなりました。 直幸は秋の過去も現在もまっすぐに受け止めたけど…未来はどうなんだろうとちょっと心配になりました。 ハッピーエンド…なのかな。
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著者の『Rのつく月には気をつけよう 』と同じような作り。 人の行動や心理を推理するというもの。 そして、お酒がまたもや美味しそうに書かれている。 石持さんの本では、このタイプの本のほうが好き。 ありえない展開の推理はイマイチ楽しくないのだが 人間模様とお酒の書かれ方が素敵なのだ。...
著者の『Rのつく月には気をつけよう 』と同じような作り。 人の行動や心理を推理するというもの。 そして、お酒がまたもや美味しそうに書かれている。 石持さんの本では、このタイプの本のほうが好き。 ありえない展開の推理はイマイチ楽しくないのだが 人間模様とお酒の書かれ方が素敵なのだ。 ( ・_ゝ・)<お酒を丁寧に呑みたい人へ!
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連作ミステリ。これってどれも、真相は推理されるだけで、判明はしないんですね。あくまでも「可能性の高い推測」。でもだからこそ、タイトルのとおりに「まっすぐ進む」ことができるのかもしれません。もう一つの選択、誰でも考えることはあると思うけれど。そこで立ち止まっていてもどうにもなりませ...
連作ミステリ。これってどれも、真相は推理されるだけで、判明はしないんですね。あくまでも「可能性の高い推測」。でもだからこそ、タイトルのとおりに「まっすぐ進む」ことができるのかもしれません。もう一つの選択、誰でも考えることはあると思うけれど。そこで立ち止まっていてもどうにもなりませんからね。 とはいえ「いるべき場所」はなあ……あまりに惨い。この推理は見事なのだけれど、当たっててほしくありません。ただし、作品としてはこれが一番好きなんですが。
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面白かったし読みやすかったしちょっとした謎もよかったんだけど、もやっと感が残ってしまい、☆3つ。 でもこの人の別の本はまた読んでみたい。
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