短篇ベストコレクション 現代の小説(2009) の商品レビュー

日本文藝家協会【編】

2010/09/20

ただでさえ、たくさんの作家の作品を一気に読めるのはお得だと思ってるのに、その中に恩田さんと伊坂のみならず色んな作家が入ってる一冊。こりゃ買うっきゃねえと買って読んだのに、登録忘れてた。。

伊坂は割りと伊坂っぽいテイストでかるーく読めて、好きな感じ♪恩田さんも、ぞっとさせる書き方が相変わらずで嬉しかった♪他には藤田雅矢という人の「トキノフウセンカズラ」は好きだった！

割とお得感たっぷりに楽しめました♪

2010/09/08

２２名の人気作家によるアンソロジー
２００９年傑作選です。
どれもほんの短い作品なんだけど、至高の時間を過ごせます
贅沢なひととき☆

2011/07/15

題名どおり粒より。どれも大抵面白く読めた。一番印象に残ってるのは・・・むつかしいけど、強いてあげるなら、唯川恵の「ごめん。」かな。こういうオチがあるストーリーって意外と好き。おなじみの伊丹刑事部長が主役でいつも主役の竜崎署長もちょこっと登場する、今野敏の「冤罪」も本筋の隠蔽捜査シリーズと同様に短いながらも楽しめた。時空交差ものとでも言いましょうか、藤田雅矢という著者の「トキノフウセンカズラ」もなかなかわたし好みだった。

2010/08/04

伊坂幸太郎を目当てで買った

から、やっぱり彼の作品は凄い好きだった！

けど、どれも本当にショートストーリーで
好きな作家と好きじゃない作家が
凄いハッキリと分かった、そんな本だった

どの作家が好きかをみんなで話したりすると楽しいだろーな

2010/06/10

唯川恵さんと角田光代さん目当てで借りました。
しかし好きだったのは
浅田次郎さんとあさのあつこさんの作品。

唯川さんのはラストが少しあっけなく感じたし
角田さんのは
いつもの行間というか…独特の流れみたいなのが
感じられず途中本当に角田さんの作品？と思ったほど。

しかしこんな作品も書けるのだな…すごいな～
と、改めて感心してしまいました。

あまり好きな物がなかったので★は低めです。

2010/03/08

いかんせん、守備範囲外の作家さんが多すぎた（汗
目当ての恩田さんは、可もなく不可もなく。つまり、透明な毒が足りないってことです。
おお、と思ったのはあさのあつこさん「厭だ厭だ」と、吉川良太郎さんの「吸血花」。
あさのさんは、目新しい題材ではないけど文体とテーマがうまく合っていたと思います。結末に救いがあって、しみじみと良い。
吉川さんは初読み。好きだな、甘い毒たっぷり。

2010/01/24

短編集としてまとまったものをはじめて読みました。
最初から順に長編小説のようにページをひたすら捲りながら
読んでいきましたが、短編の読み方はそうではないような気がした。
何か気分のシチュエーションが必要。そのシチュエーションは
きっと誰かと触れたい、話したい、きっとそんな時だと思う。
さまざまな人物を中心にしたさまざまなストーリー。
時にシニカル、時にコミカル、微笑ましいのも。
十数ページのさまざまな人物ストーリーを読み終わると
誰か一人の未知な人物を知りえたようで心がなごむ。
きっとそんな読み方がよいような気がしました。
「解説」に各短編小説の要約、読みどころがまとめてあるが
さすがにまとめ方がうまくて感心しました。

2009/10/04

☆５つ
「まぶしいもの」　　　　伊集院静
「ごめん。」　　　　　　唯川恵
「豆を煮る男」　　　　　森絵都
「キャッチライト」　　　久保寺健彦
「同窓会」　　　　　　　角田光代　
「明日を笑え」　　　　　小路幸也　
「さいころの七の目」　　恩田陸
「ジョーカーの徹夜仕事」大沢在昌

●「琥珀」浅田次郎　☆☆☆
「溜まった休暇なぞどうでもええさかい」
犯人逮捕事件は少々見飽きた感がある。ただ、米田刑事はその後どうしたのだろうか、と考えさせられるところは良いと思う。犯人と刑事の対比も面白い。

●「まぶしいもの」伊集院静　★★★★★
「いい日だったね……」
死んだ人を思いながら、生についても考える。でも暗いわけじゃなくて、キラキラしてまぶしい。
そしてしんみりもして、一生懸命生きようと思える、そんな小説。

●「ごめん。」唯川恵　★★★★★
「栄転、おめでとう」
さすが唯川さん。怖いです。でも、そういう女って現実にいそうだからなお怖い。恐ろしい。
ごめん、って簡単に言えなくなりそうです。

●「明るい農村」高村薫　☆☆☆
「気球の里」
過疎村で起こった奇妙な出来事の数々。多分、世にも奇妙な物語系。明るい農村、ってネーミングが超怪しげだし。
でももしかしたら日本にあるかもしれないと思わせるからリアル。

●「豆を煮る男」森絵都　★★★★★
「ありえない心配までしています。」
ええええー。ほのぼの日記かと思って、笑いながら読んでしまったのに。
そういえば、死んじゃった私のお祖母ちゃんの煮る黒豆もすごく美味しかったんだよね。

●「キャッチライト」久保寺健彦　★★★★★
「参加していなければ存在しないのと同じということだ。」
すげぇな間中音乃（まなかおとの）。プライドが高いけどある意味底辺で這い蹲っていて。私はこういうガッツのある人は大好きです。

●「嫁はきたとね？」新野哲也　☆☆☆☆
「かわいい顔して、なんてこと、いうんだ」
おばあちゃんは本当にボケていたんだろうか、という疑問が残る。
私も田舎で暮らしてみたいなぁ、そんな幸せを探してみたいなぁと正直思った。

●「同窓会」角田光代　★★★★★
「あのことを忘れてはいないよな、と。」
秘密を共有しあう同級生。子どもは時に残酷だ。

●「明日を笑え」小路幸也　★★★★★
「お客さんにはとことん満足して楽しんでもらいたいじゃないか。そのためなら、なんでもやるさ。」
いいセリフがいっぱいある。リズムも好き。モデルになったのはドリフターズだ。

●「昭和の夜」福澤徹三　☆☆☆
「人生なんて、むだなことがおもしろいんやないか。」
私の涙は一体どこに（笑）男の友情が羨ましい。

●「冤罪」今野敏　☆☆☆☆
「まったく可愛げのないやつだ。」
またまた「隠蔽捜査」より。人とは違う視点を持った人間が必要なんだな。

●「フォーカス・ポイント」鈴木光司　☆☆☆☆
「何をすべきかようやく悟った。」
ボクシングの試合最期の勢いが良い。タイトル意味があまり活かされていない気がして残念。

●「幻影」高橋克彦　☆☆☆
「アカシックレコード」
嫌な予感。こういうミステリーホラー苦手かも。

●「トキノフウセンカズラ」藤田雅矢　☆☆☆
「フウセンカズラの中に、おばあさんの人生をかいま見たような気がした。」
植物を70年も育てるなんてすごいな〜

●「検問」伊坂幸太郎　☆☆☆☆
「大丈夫です、きっと」
ラストで読ませる設定は、ちょいありがち。誘拐犯２人が好きだな〜

●「さいころの七の目」恩田陸　★★★★★
「優柔不断も、決め付けも、どっちも同じくらい迷惑だ」
恩田さんのまとめ方好き。こういう仮想現実うまい。

●「たてがみ」古処誠二　☆☆☆☆
「言葉通り馬が合うと保証した。」
戦いの中でのヒトと馬。戦いの虚しさ、厳しさを知らされる。

●「ダガーナイフ」石田衣良　☆☆☆
「ベッドのうえに勝ち組負け組はあるのだろうか。」
若者の心理描写をうまくとらえていると思う。

●「女友達」江國香織　☆☆☆
「すげえシロモノ。」
このグダグダな空気がリアル。きっとみんな悩みを抱えているんだろうなぁ

●「厭だ厭だ」あさのあつこ　☆☆☆☆
「そうか……おまえは、自分自身さえ愛せなかったのだな。」
夫婦は愛し合っていたんだと思いたい。長い夢だったのか、これから夢を見るのか…。

●「ジョーカーの徹夜仕事」大沢在昌　★★★★★
「仕事をしただけだ」
かっくい〜?大沢さんはいつもだけど刑事のいい味も出てるしね。これシリーズ化してほしい。

●「吸血花」吉川良太郎　☆☆☆☆
「違います、おかあさん。あれは」
ＳＭのような甘美の世界。嫌いじゃないけど。篠原千絵さんとかに漫画で描いてほしい。

2009/10/04

浅田伊集院唯川?村森角田久保寺新野小路福澤今野伊坂恩田古処石田江國あさの大沢吉川鈴木高橋藤田。

小路幸也「明日を笑え」
鈴木光司「フォーカスポイント」

が好き。