なんにもうまくいかないわ の商品レビュー
人生なんにもうまくいかないように出来てると思うと、笑ってしまう。そうかもね〜^_^ サラッと読めました。
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2015年9月20日に開催された第1回ビブリオバトル全国大会inいこまで発表された本です。予選D会場発表本。
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女のいろいろをおもしろおかしく連絡短編にしてあるので、とにかくなにも考えずに読むのには最適。 疲れている時に読むとすっきりする。
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バブル世代って羨ましいなー。世代に関係なく根本的な性格の問題なのかもしれないけど。なんにもうまくいかなくたっていいんだって、ちょっと元気もらえる本。
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面白かったあ。平さんの作品は「恋愛嫌い」に続き2作目だけどハマリそうだわ。読後感が田辺聖子さんに似てる。というか平成の田辺聖子? しーちゃんと令子の関係がすごくリアルだ。女同士ってたぶんこんなふうに愛憎入り混じってる。ときどきすごく意地悪な気持ちになって、でも最後はやっぱり愛し...
面白かったあ。平さんの作品は「恋愛嫌い」に続き2作目だけどハマリそうだわ。読後感が田辺聖子さんに似てる。というか平成の田辺聖子? しーちゃんと令子の関係がすごくリアルだ。女同士ってたぶんこんなふうに愛憎入り混じってる。ときどきすごく意地悪な気持ちになって、でも最後はやっぱり愛しくなる。 過去に同じ男を好きになった女が対決する「パクられロマンス」。これはしーちゃんがかっこよかった。他人はあれこれ言うけど、しーちゃんはいつも真剣に恋愛してる。 「俺のコピーになれ」と命じられて体調を崩す直哉の話は、主人公が男だから小説として成立するけど、同じ事を女は常に要求されているのだ。だからちょっとこの程度で胃を壊す直哉は弱っちいな、なんて思ってしまった。 私の身近にもしーちゃんみたいな人がいる。恋愛に関しては(それをあけすけに喋ってしまうということも含めて)私もしーちゃんみたいなところがある。 だから、周囲の常識的な反応が、まるで自分に言われているみたいでむず痒かった。 最後の「亭主差し上げます」はいい展開だった。そうだ、光、もっとやれ。そんなふうに応援しながら読んでしまった。でも夫って憎いようで愛しくて、めんどくさい存在だな。
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一人の女性を中心にしつつも、主人公とするわけでなく描かれる物語は、こ気味がよくて面白い。 惜しむらくは最後の「亭主、差し上げます」も同じスタイルだったらよかったのにと思わないでもない。
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ハタ迷惑でもムカついても、結局なんだかんだと憎めない。 だってよくよく見て見ると、あの人が“お幸せ”なのか 可哀想なのか・・・良くわかんなくなっちゃうし。 そんな独特の空気を持つ女性・志津子を中心軸とし、 彼女と関わる事になってしまった人たちを語る連作?短編集。 志津子タイプ...
ハタ迷惑でもムカついても、結局なんだかんだと憎めない。 だってよくよく見て見ると、あの人が“お幸せ”なのか 可哀想なのか・・・良くわかんなくなっちゃうし。 そんな独特の空気を持つ女性・志津子を中心軸とし、 彼女と関わる事になってしまった人たちを語る連作?短編集。 志津子タイプの人は平作品での出現比率がやや高めな気がする ・・・と思ったら、どうもモデルが実在しているらしい。 なるほど。 確かにこんなキョーレツな人が身近にいたら、想定していなくても 物語の中に勝手に入ってきちゃうんだろうなぁ・・・と思った。 「なんにもうまくいかないわ」と思っていてもいなくても、 この短編集読んだら「なんだかどうでもよくなっちゃったわ」 と、なってしまうような気がする。 やっぱり平さんは良い。
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主人公の「しーちゃん」は実物のモデルがいるそうだ。 強烈なキャラクターだが、「あるある」という人物像なのだ。 笑える話も多いが、アラフォーの子なしシングルの生き様を、客観的に見せてもらえるのは、ありがたい。 どこにでもありそうな設定が共感を呼ぶ。
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むかし負け犬、いまアラフォー。そのまっただなかの並河志津子。子なしシングル、恋多きプチ・ゴージャスな独身生活を楽しみつつ、“女のタイムリミット” におびえる迷える女。「なんにもうまくいかない、それが人生なのよ」とうそぶいてはみたものの、揺れる想いはかくせない。怒って泣いて、ため息...
むかし負け犬、いまアラフォー。そのまっただなかの並河志津子。子なしシングル、恋多きプチ・ゴージャスな独身生活を楽しみつつ、“女のタイムリミット” におびえる迷える女。「なんにもうまくいかない、それが人生なのよ」とうそぶいてはみたものの、揺れる想いはかくせない。怒って泣いて、ため息ついてアハハと笑って…。Ah~どうなるあたし—。
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2011年8月 文庫を再読。 -----2009年11月20日 「好きな小説家は?」と訊かれたら、私はいまも「干刈あがた」だけれど、存命の作家の中では「平安寿子」はかなりポイントが高い。 平の小説は、たぶんほとんど読んでいる。ふだんは小説の単行本を買うことはまずないのだが、文...
2011年8月 文庫を再読。 -----2009年11月20日 「好きな小説家は?」と訊かれたら、私はいまも「干刈あがた」だけれど、存命の作家の中では「平安寿子」はかなりポイントが高い。 平の小説は、たぶんほとんど読んでいる。ふだんは小説の単行本を買うことはまずないのだが、文庫化を待つとか図書館で待つのをすっとばして、読みたいから単行本で買ったことも何度かある。 去年から今年にかけて平の小説がぞくぞくと文庫化されている。私が読み始めた頃は、文庫は『グッドラックららばい』とあとちょっとしかなかった(この小説はおもしろくて3度くらい読み、ついに文庫本を買ってしまったのだ)。 図書館で文庫の棚をみていたら、ことし文庫になった『なんにもうまくいかないわ』があったので、どんな話やったっけな~と思いながら借りてくる。 読んでいてだんだん思い出してくる。これは、しーちゃん、並河志津子が出てくる連作だった。 なんでもべらべらしゃべるしーちゃん。寂しがり屋で甘ったれ。 「おごられると、借りを作ったような気になっちゃうの」と言い、借りたものにはお礼のしるしを、プレゼントにはプレゼントを、病的なまでに借りをチャラにしようとするしーちゃん。 もうすぐ43になる、老後のことも心配だし、多分もう子供は産めないし、「あー、虚しやのコンコンチキってため息つくのが、日課よ」と言うしーちゃん。 口癖は「なんにもうまくいかないわ!」 負け犬?アラフォー?子なしシングル? そんなテキトーな定義はばりばり踏み抜いて、しーちゃんはゆく。 さいごに入ってる「亭主、差し上げます」だけは、しーちゃん話とは別。平のあとがきによると「デビュー当時の"笑わせたい"欲が充満」している一作。 これは、ちょっと『さよならの扉』に似ていた。愛人と妻が語るあたりが。
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