徳山村に生きる の商品レビュー
徳山ダムの建設によって水に沈んだ集落で自給自足生活を送っていた様子が写真と短い文で生き生きと描かれています。 日本の原風景がたしかにここにはありました。
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大西暢夫「徳山村に生きる」、季節の記憶、2009.5発行、写真集。春は山菜採り、夏はキハダの皮むき(表紙)、恵みの秋は大忙し、冬は塩漬け、そして猪猟。
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[墨田区図書館] 同著者の「ぶた にく」で知った大西暢夫さん。その作風に触れて他の本も見てみたいと検索して片っ端から借りてきてみたうちの一冊。 この本は、この著者の代表作「おばあちゃんは木になった」同様、日本最大のダムを作るために水没した、岐阜県徳山村を、10年以上かけて撮影...
[墨田区図書館] 同著者の「ぶた にく」で知った大西暢夫さん。その作風に触れて他の本も見てみたいと検索して片っ端から借りてきてみたうちの一冊。 この本は、この著者の代表作「おばあちゃんは木になった」同様、日本最大のダムを作るために水没した、岐阜県徳山村を、10年以上かけて撮影したドキュメンタリーの一部だ。同様の書籍として、「山里にダムがくる」「水になった村」などがある。そちらの二冊は読んでいないものの、表題となった"はつえさん"以外にも複数の人を紹介した様々な瞬間の静止画のような「おばあちゃん~」よりも、その本の中に出てきた小西夫妻だけに焦点をあて、よりストーリー性を感じさせる本書のほうが、個人的には高く評価できた。 P.19に掲載されたマムシとのカラー写真は、同じ時に撮影したであろうほぼ同じ構図のモノクロ写真が「おばあちゃん~」にも載っている。けれども本書のほうが、色鮮やかなキハダの皮むきや、「おばあちゃん~」のはつえさんの好物として描かれた栃餅や栃の実についても、より詳細に印象的に紹介してくれているし、何よりも徳山村が水没する瞬間も収録してあることで、より"ダム建設"の現実を間近に実感することができた。
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