おとうさんのちず の商品レビュー
司書教諭との研修で読み聞かせをした。よあけという絵本の作者からの繋がりで紹介したけど、、、子どもたちを本の世界にいざなうという役目にありながら、教師としての仕事の多さにすみっこに押しやられてしまっているその役目の大切さに気づいて欲しくての選書。食べるものにも事欠いていた戦時中にお...
司書教諭との研修で読み聞かせをした。よあけという絵本の作者からの繋がりで紹介したけど、、、子どもたちを本の世界にいざなうという役目にありながら、教師としての仕事の多さにすみっこに押しやられてしまっているその役目の大切さに気づいて欲しくての選書。食べるものにも事欠いていた戦時中におとうさんが買ってきたのは地図だった。けれどもその地図こそが少年が生きていく心の支えになっていった。なんとか生き延びた少年は、時代も言葉も違う唐詩を読んで、よあけという素晴らしい絵本を描くことができる大人になった。本の世界の奥深さ、想像力を育むことの大切さを実感できる本だ。
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今年も中学生への読み聞かせが始まる。 それに向けて読み聞かせの大先輩がオススメしてくれた1冊なんだけど。 タイトルから想像していたのとはちょっと違ったなぁ。 私にとっての本が想像の翼を広げてくれるように、彼の想像の翼を広げてくれるのは地図だった訳で。 想像の翼を広げてくれるものは...
今年も中学生への読み聞かせが始まる。 それに向けて読み聞かせの大先輩がオススメしてくれた1冊なんだけど。 タイトルから想像していたのとはちょっと違ったなぁ。 私にとっての本が想像の翼を広げてくれるように、彼の想像の翼を広げてくれるのは地図だった訳で。 想像の翼を広げてくれるものは人やその時の環境によって様々な訳で。 うーん、でも私にはこの絵本を中学生に持っていこうとは思えなかった訳で。 たかだか8年目の読み聞かせ歴の私ではまだまだ実力不足ってことなのかしら。
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どろやわらやラクダのフンでできた家はどのようなかたちをしているのかと気になった。お父さんが世界地図を買ってきてくれたから、おなかがすいたこともわすれられたんじゃないかと思った。
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家族の空腹をみたすことはできなくても、のどから手がでるほど欲しかっただろうに。パンより地図を選んだお父さん。それが作者の未來につながっていったなら、その決断に拍手。
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内容はとてもいいです。食べ物よりも地図が飢えを救ってくれたという素晴らしい話です。 3歳児には明らかに早すぎました。大きくなったらまた読んであげたいです。
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腹を満たすか、心を満たすか 戦時中の過酷な生活の中、どちらが良いのかは分かんないよね。 作者は感受性が高い芸術家肌なので、パンより地図だったけどね。まあとにかく戦争はいかんよ…
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よあけ の人は、このような背景を持つ方だったのか。確かに名前がユダヤ系っぽい(違うかもだけど)。地図をもとに歌うなかに、日本っぽい地名が出てきて興味深い。
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ユリ・シュルヴィッツは『よあけ』が大好きなので他の作品はちょっとおざなりに見ていた。が、この作品は絵が本当に魅力的だ。色は中央アジアの乾燥と砂の混じる風を感じるし、地図から広がる空想はカラフルだけど調和が取れていて、様々な国の景色は写実的かつ大胆。 なによりも話が本当に心に残る。作者はポーランド出身でカザフスタンに避難した実体験に基づいている。空腹に押しつぶされそうな日々を送る家族に、父が買ってきた世界地図。人間に必要なものは身体を生かすものだけじゃない。お父さんの慧眼を尊敬するし、親の願いが子供にしっかり届いていることに感動もする。 余談だが、ミャンマーの難民の子供たちを支援した経験を持つ友人が「皆、家に必ず地図を貼っていた」と言っていた。受入先の検討など、実用の意味があったにせよ、押し込められた環境には外の世界への希望が必要なのだと思う。「日本へ行ってみたい?」と聞くと「こんな小さな国へ行くのは申し訳ない」と答えたんだそうだ。難民という立場の苦しさが現れた言葉に胸を突かれた。
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絵は可愛い。異国にジャンプするような表紙。 でも、ページをめくると、『戦争でいのちからがら逃げ出した』という重い一文が。 逃げた先では他の夫婦と同じ家で、土の上に眠るという過酷な日々。食料を得ることもままならず、おもちゃも本もない。 表紙の絵からはこんな話とは思わなかった。 『ある日、おとうさんがパンではなく、地図を買ってきた』 おかあさんは黙り込み、僕は怒る。 なけなしのお金が食べ物ではなくて地図になってしまう……なんて、怒るよねと頷いてしまった。 次の日におとうさんは壁に地図を飾る。 そこから話が大きく飛ぶ。僕はその地図を見ながらいろんな国を想像して飛び回る。 表紙の絵はこれだった……と思った。戦争が世界旅行に繋がった。 地図を書き写したり、都市の名前を繋げて読むと呪文みたいだったり……楽しい。 僕はお父さんを許して、正しかったと思う。終わりもいい。 おとうさん、すごい。パンを地図に変えたことで、想像力が飛び跳ねてまずしさもひもじさも忘れるのだから。 ただ、これ……子供次第だし、現実には『パン』の方がいいよね。おかあさんとしても……とも思う。 想像の翼か現実かみたいなのは『結果として生き延びられたかどうか』みたいなものも関係してきそうで、現実的に考えると一概に『いい話』でもない。この場合は、『絵本』になっていい話になってるけど。 ラスト一ページは作者の生い立ちと、この物語が現実にあった事という事が書かれている。生きててよかった。死んでいたら、作品としても残っていない。 現実の話を基にしてあるという事で、ますます複雑な気持ちにもなる。 でも、子どもの視線なら『何だか分からないけど、面白い』で読むのがいいのだろうなとは思うし、『想像の翼』は捨てない方がいいというのも分かる。 大人になるってメンドクサイ……。私が子どもなら、地図だけでこんなことができるなんてすごいと思って、ラスト一ページは読まない。たぶん、そうするのがいい。 本文の文章はひらがなだけで書かれていて、文字数も少ないので低学年でも読める絵本。 戦争シーンの絵も酷い様子ではないので小さな子供に与えても安心の絵本だと思う。
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戦争中、僕たちが逃げた町も豊かではない。 お金も食べる物もない中、 お父さんがわずかなお金で食料のかわりに 買ってきたのは「地図」だった…
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