イラスト図解 糖尿病最新治療とセルフケア の商品レビュー

春日雅人【監修】

2011/11/10

友人が糖尿病の疑いがあるといわれたそうなので、友人との食事でも気を使わなければと思い、読了

内容の半分がイラストや表、半分が文章なので、非常に読みやすい。内容もまとまっており、病気の概要、治療の概要を知りたい人には読みやすいのでは。2009年と比較的新しい発刊もよい。

糖尿病は、膵臓からでる血糖値を下げる働きのあるインスリンの機能が低下する病気で、ここ数年増えてきている。体質に問題がある若年からのⅠ型と中年以降の生活習慣に問題があるⅡ型があり、それぞれの治療法も異なる。

Ⅱ型は、食生活の改善、運動の改善、それでも改善しなければ薬物療法となり、薬物にも3種類あり、下記に記す。

①インスリンの分泌が少ない人には「インスリン分泌促進薬」
②インスリンの効きが悪いインスリン抵抗性の人には、「インスリン抵抗性改善薬」
③ブドウ糖の吸収を遅らせる、「食後血糖改善薬」

を使い分けることが必要である。また必要に応じて、インスリンを注射で打つ必要もある。糖尿病は、合併症として「腎機能の低下」、「目の異常」、「末梢神経の異常」などを引き起こすので、早めの対応が肝心である。