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対人関係療法マスターブック の商品レビュー

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2016/11/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

・F子はIPTの本を読み、「ほとんど全部自分に当てはまる治療法だと思ったけれども、一つだけ当てはまらないことがあると思いました。うつ病の人は自分の気持ちをストレートに表現できない病気だと書いてあったけれども、確かに私も昔はそうでした。でも今は違うんです。今は家族にも彼にもストレートに自分のことを表現したりぶつかっていったりするようになったけれども、度合いがうまくいかないんです。悪いとわかっていても、ストレートにならざるを得なくなって」と言った。 そこで、「悪いとわかっていても」という部分も伝えて初めてストレートなコミュニケーションなのではないか、という点を指摘すると、F子は母親と顔を見合わせて驚いていた。 ・思春期の患者に、系統立てて人間関係について説明させるのは難しい。したがって、思春期患者に対しては、「親しさサークル」を用いて記入させる、という方法がよくとられる。そこに記入された名前について、いろいろと詳しく聞いていく。 このやり方をとっても、質問にうまく答えられない、あるいは答えたがらない患者も少なくない。そのようなときには、質問攻めにするのではなく、その相手とどんなことを一緒にやったことがあるか、相手との間にどんな記憶があるか、というようなことを聞いていくのが良い。これは思春期に限ったことではないが、感情について聞かれるよりも具体的な状況について聞かれた方が話しやすいものである。 ・よく見られるコミュニケーションの問題 「曖昧で間接的な非言語的コミュニケーション」 ため息をつく、にらみつける、など。 「不必要に間接的な言語的コミュニケーション」 いやみを言う、婉曲な物言いをする、など 「自分がコミュニケーションしたという間違った憶測」 自分の言いたいことをはっきりさせなくても他人は自分の必要としているものや自分の気持ちがわかっていると憶測する 「自分が理解したという間違った憶測」 相手のメッセージが不明確な場合にそれを確認しない 「沈黙」 コミュニケーションの打ち切り

Posted byブクログ