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ゴースト・ストーリー傑作選 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/05/28

古いタイプの怪談集。いまどきの殺伐とした話にくらべて心があたたまる、との表現はおかしいかもしれないが安心して読めるどこか懐かしい本。

Posted byブクログ

2019/02/10

英米の女性作家によるゴーストストーリーアンソロジー。しかしあからさまに幽霊が出るような物語ばかりでもなく。どの作品もひっそりとした恐怖が魅力的です。 お気に入りはメアリ・ウィルキンズ・フリーマン「ルエラ・ミラー」。魔性としかいいようのない女性ルエラ・ミラーと、彼女によってとり殺さ...

英米の女性作家によるゴーストストーリーアンソロジー。しかしあからさまに幽霊が出るような物語ばかりでもなく。どの作品もひっそりとした恐怖が魅力的です。 お気に入りはメアリ・ウィルキンズ・フリーマン「ルエラ・ミラー」。魔性としかいいようのない女性ルエラ・ミラーと、彼女によってとり殺された人たちの恐怖を描いた物語なのだけれど。実はルエラ、無自覚なんですね。だからこそ彼女自身も被害者なのかもしれません。それがなおいっそう恐ろしく、悲しく思える物語。 ケイト・ショパン「手紙」も印象的でした。これ、幽霊って出てこないよね? と思うのだけれど。ゴーストストーリーといえないことはないかも。何気ない物語なのだけれど、案外と怖い一作。

Posted byブクログ

2012/10/03

上品で怖い、粒揃いの作品集。 エリザベス・ギャスケル「老いた子守り女の話」、メアリ・ウィルキンズ・フリーマン「ルエラ・ミラー」、イーディス・ウォートン「呼び鈴」が特に印象深かった。 〈収録作品〉 イギリス編: エリザベス・ギャスケル「老いた子守り女の話」 メアリー・エリザベス・...

上品で怖い、粒揃いの作品集。 エリザベス・ギャスケル「老いた子守り女の話」、メアリ・ウィルキンズ・フリーマン「ルエラ・ミラー」、イーディス・ウォートン「呼び鈴」が特に印象深かった。 〈収録作品〉 イギリス編: エリザベス・ギャスケル「老いた子守り女の話」 メアリー・エリザベス・ブラッドン「冷たい抱擁」 シャーロット・リデル「ヴォクスホール通りの古家」 ヴァイオレット・ハント「祈り」 アメリカ編: シャーロット・パーキンズ・ギルマン「藤の大樹」 ケイト・ショパン「手紙」 メアリ・ウィルキンズ・フリーマン「ルエラ・ミラー」 イーディス・ウォートン「呼び鈴」

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2012/05/03

1800年代後半から1900年代初頭にかけての、女性作家による怪談集。 イギリス編4篇、アメリカ編4篇収録。 日本語のなめらかさもあるのだろうか、イギリス編のものよりアメリカ編の4作がどれも面白かった。「アメリカには超自然的な神秘性が不在だ」とするホーソンらの嘆きが見当はずれに...

1800年代後半から1900年代初頭にかけての、女性作家による怪談集。 イギリス編4篇、アメリカ編4篇収録。 日本語のなめらかさもあるのだろうか、イギリス編のものよりアメリカ編の4作がどれも面白かった。「アメリカには超自然的な神秘性が不在だ」とするホーソンらの嘆きが見当はずれに思えるほど。 米・英ともに、「ヴィクトリア朝定期刊行物に掲載されたゴースト・ストーリーの70パーセントは女性作家によるもの」であるという。 女性作家にとって、ゴースト・ストーリーは「自分たちを取り囲む社会的・文化的状況から必然的に育まれた夢や空想、あるいは恨みや怨念など、女の意識の底にあるもの」を表現するための格好の分野であったとする、訳者の指摘が興味深い。 イギリス編の冒頭に置かれた「老いた子守り女の話」(エリザベス・ギャスケル)もアメリカ編冒頭の「藤の大樹」(シャーロット・パーキンズ・ギルマン)も、ともに専横的な家父長によってもたらされた悲劇を描いている。 老いた口から淡々と語られる昔語りという、いかにもな設定が十分怖いギャスケル夫人の作品ではあるが、娘の身に起きた出来事が読者の想像に委ねられた分、ギルマンの作品の方ががよりおぞましく痛ましく感じられる。 粗暴な夫との結婚生活を続けていかざるを得ない病弱な妻と小間使いの幽霊の話、「呼び鈴」(イーディス・ウォートン)が好み。 <収録作品> 老いた子守り女の話 エリザベス・ギャスケル 冷たい抱擁 メアリー・エリザベス・ブラッドン ヴォクスホール通りの古家 シャーロット・リデル  祈り ヴァイオレット・ハント 藤の大樹 シャーロット・パーキンズ・ギルマン 手紙 ケイト・ショパン ルエル・ミラー メアリ・ウィルキンズ・フリーマン 呼び鈴 イーディス・ウォートン

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2009/10/04

英米8人の女性作家のゴーストストーリー 怖いよりは切ない悲しい物語が多かった。 イギリス編 老いた子守り女の話 エリザベス・ギャスケル 冷たい抱擁 メアリー・エリザベス・ブラッドン ヴォクスホール通りの古家 シャーロット・リデル 祈り ヴァイオレット・ハント アメリカ編 藤の大...

英米8人の女性作家のゴーストストーリー 怖いよりは切ない悲しい物語が多かった。 イギリス編 老いた子守り女の話 エリザベス・ギャスケル 冷たい抱擁 メアリー・エリザベス・ブラッドン ヴォクスホール通りの古家 シャーロット・リデル 祈り ヴァイオレット・ハント アメリカ編 藤の大樹 シャーロット・パーキンズ・ギルマン 手紙 ケイト・ショパン ルエラ・ミラー メアリ・ウィルキンズ・フリーマン 呼び鈴 イーディス・ウォートン

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