IS<インフィニット・ストラトス>(1) の商品レビュー
中二病設定を“ほぼ”嫌味無く上手に活用した王道作品
ロボットとメカのアクション、学園ハーレムラヴコメ、鈍感にも程がある超ニブチン主人公、ヒロイン達はみんなツンデレ、背後にちょっと不穏な動き、生きる伝説の持ち主……最近のラノベの王道を往く作品である。そして全編まさに中二病設定である。 とかくイメージが先行する「中二病」だが、...
ロボットとメカのアクション、学園ハーレムラヴコメ、鈍感にも程がある超ニブチン主人公、ヒロイン達はみんなツンデレ、背後にちょっと不穏な動き、生きる伝説の持ち主……最近のラノベの王道を往く作品である。そして全編まさに中二病設定である。 とかくイメージが先行する「中二病」だが、これ自体は何も悪くない。広義的にはほぼ全てのラノベ作品に大なり小なり加味されている。要は、作り手からすればストレートでど真ん中に投げ込むか、さり気なく変化球で見せるか、隠し球でこっそり持ち込むか。つまり、どう見せるかであり、読み手がどう受け取るかである。厄介で困るのは作り手が完全に罹患してしまい、自己満足な妄想ワールドを無自覚にだだ漏れ展開される場合であり、設定としてきちんと把握・理解したうえで使いこなすのであれば絶妙なスパイスに成り得るものと考える。この点において、少なくとも本作では読み手を楽しませようとする作者の意気込みが伝わって来るので上手くいってると思う。結局は面白いか否かであろう。また、作品世界全体にも、主人公にも、各ヒロインにも、その全貌こそこれからではあるが、それぞれに背景というか奥行きをきっちり持たせていることも好材料。続きを楽しみにさせている。ただ、ほぼ唯一、主人公の『なんで?』の連発にはちょっと辟易した。女の子の感情の機微にはきちんと反応できるのだから、そこから少し頭使ってその理由を考えなさいよ察しなさいよとツッコミたくはなる。まぁ、実際はデレデレなヒロイン達に比べて一番正統的なツンデレが実は生きる伝説の勇者たる主人公の姉だったりする配分もまた悪くなかったりするのだが。でも、コレ女性が読んだら「ここまで男にがっついたりしないわよ、馬鹿にしないで」とか言わるのかも。主人公ほとんどJ系少年だもんなぁ……ん、逆にこれが良いのか?
DSK
女性だけが使える戦闘スーツ「IS」(インフィニット・ストラトス)を、世界で唯一動かせる男子である織斑一夏(おりむら・いちか)は、ISの操縦者を育成する「IS学園」に、たった一人の男子生徒として入学することになります。 入学早々、幼なじみだった剣道少女・篠ノ之箒(しののの・ほうき...
女性だけが使える戦闘スーツ「IS」(インフィニット・ストラトス)を、世界で唯一動かせる男子である織斑一夏(おりむら・いちか)は、ISの操縦者を育成する「IS学園」に、たった一人の男子生徒として入学することになります。 入学早々、幼なじみだった剣道少女・篠ノ之箒(しののの・ほうき)とクラスメイトになり、イギリスから留学してきたセシリア・オルコットとクラス対抗戦に出場する代表者の座をかけて勝負をすることになります。さらに、中国からの留学生として、凰鈴音(ファン・リンイン)まで転校してきて、一夏のまわりはますます騒がしくなります。 そんなIS学園に、正体不明の無人型ISが攻撃を仕掛けてくるという事件が起こり、一夏たちは応戦することになります。 ゲーム制作にたずさわっていた著者ということで、ストーリー構成はたいへん整っています。難聴で朴念仁の少年が、ヒロインたちに取り囲まれるという、分かりやすいラブコメになっており、安心して読めました。学園モノでアクションモノでラブコメと、ライトノベルの王道を行く作品ですが、しいて言えば、そのことに何の疑いも抱くことなく「商品」として差し出したような感があって、引っかかりを覚えます。
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アニメ第2期の放送も決定した"IS〈インフィニット・ストラトス〉"の第1巻。鈍感な主人公が色々なタイプの女の子と知り合いになるハーレム展開にロボットバトルをつけてみましたという話。原作者がもともとゲームのシナリオライターをしていた経歴を持っているので、そういっ...
アニメ第2期の放送も決定した"IS〈インフィニット・ストラトス〉"の第1巻。鈍感な主人公が色々なタイプの女の子と知り合いになるハーレム展開にロボットバトルをつけてみましたという話。原作者がもともとゲームのシナリオライターをしていた経歴を持っているので、そういったゲームの雰囲気が色濃いです。主人公、一夏の一人称の語りとか表現にやや難があって小説として読むにはちょっとつらい部分もあります。本作に興味のある人は、とりあえず原作を読むよりアニメを観たほうが数倍面白いと思います。
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「むずがゆい」という表現が一番シックリくると思う。 そして「馴れ合い」という表現で説明できる。 ISと呼ばれる女しか使えない超兵器があって、それがあまりに強力なのでスポーツ的な使われ方しかされなくなって、男でありながら唯一ISが使える主人公が、ISの搭乗者の学校に通うようになっ...
「むずがゆい」という表現が一番シックリくると思う。 そして「馴れ合い」という表現で説明できる。 ISと呼ばれる女しか使えない超兵器があって、それがあまりに強力なのでスポーツ的な使われ方しかされなくなって、男でありながら唯一ISが使える主人公が、ISの搭乗者の学校に通うようになって、そこは当然女だらけで、そんな場所でなぜか上手く立ち回るという話。 かつてはライトノベル的なるものの全てが、この小説の中にあったのだろうな~と思う。ライトノベルの読者層の夢や願いが無邪気に詰め込まれている感じ。それは嫌いではないけれども、あまりに芸がなさすぎると思った。 まあ、無邪気だから人気を博したんだろうけれど。まともに評価するような小説ではない。あと、イラストは良いんじゃないかと思う。
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ロボット、戦隊ものが好きなあたしとしてはちょっと物足りなかったかなぁ?まさか、あんなにがっつり恋愛要素含んでたとは・・・ アニメや漫画ではなく、最初は原作読むぞと決めていたので、このままサクサク続き読み進めます~
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まー時間があったら読めばいいんじゃないんですか。/アニメでやったらしいことを風の便りで聞きました。友人から勧められたのですが、ゲームライターの文章だなーという印象。主人公にまったく魅力がない作品は久しぶりです。他キャラもみんなテンプレで特筆点はなし。兵器や世界観などの説明口調もゲームという感じ。むしろゲームでやったら良いと思うよ!箒は確かにかわいいかもしれない。さて、7巻まであるんだがどうしようか……。
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女だらけの黒一点ハーレム学園生活バトル風味。幼なじみ2人も留学生も主人公に好意を抱き、互いを牽制しあっている。ギャルゲーにありそうなモテっぷり。バトルはそこそこ、とにかくハーレムが目につく。
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一巻で読むのをやめてしまいました。 話自体のテンポはよいのですが、キャラクターにあまり魅力を感じませんでした。また、絵があまり好きではないのも一因でしょう。 時間をおいてからまた一から読み返してみようと思います。
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SFのようでファンタジー。兵器の性能、特性とその背景について説明がなされないのが、どうにも気になってしまう。 それを吹き飛ばすくらいに女の子がかわいいのは、アニメで見事に魅せられましたが。
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