薬屋のタバサ の商品レビュー
以前に読んだ短編集『とりつくしま』で、独特の世界観があることは分かっていましたが、中編の本作では世界観の揺らぎが(私にとっては)大きすぎて、受け止めきれませんでした。夢幻と現実の境目を軽々と行ったり来たりしているようで、どちらにも気持ちを寄せきれないというか… 特にきっとこの小説...
以前に読んだ短編集『とりつくしま』で、独特の世界観があることは分かっていましたが、中編の本作では世界観の揺らぎが(私にとっては)大きすぎて、受け止めきれませんでした。夢幻と現実の境目を軽々と行ったり来たりしているようで、どちらにも気持ちを寄せきれないというか… 特にきっとこの小説の一番エキサイティングな場面であるラストが謎のままです。面白かったんですけど、難しかった。
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面白かった。文章は読みやすい。ストーリーは不思議だが、その世界に入り込める。池を埋めるシーンは演劇の世界に入り込んだようで全てが集結したような高揚感を味わう事ができた。作者の表現力も詩的表現も素晴らしい。生死か語られている。ラストはやっぱり薬屋という世界が醸し出す不思議な世界。...
面白かった。文章は読みやすい。ストーリーは不思議だが、その世界に入り込める。池を埋めるシーンは演劇の世界に入り込んだようで全てが集結したような高揚感を味わう事ができた。作者の表現力も詩的表現も素晴らしい。生死か語られている。ラストはやっぱり薬屋という世界が醸し出す不思議な世界。新たな世界に入るワクワク感が勝り嫌味を感じる事はなかった。
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こんな暑い日(最高気温36.4度)にはゾクッとする不思議な話が心地好い(´ー`)タイトルから可愛らしい薬屋の女の子の話に違いない(^^)と思っていたけれど、全然違った!( ; ゜Д゜)
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ちょっと不可思議な話なのかなと思って読み進めたけど、少しずつ過去がわかったり物語が進んでいったと思ったら、最後の展開が謎すぎて混乱。他の人の感想が知りたくて検索したりしてしまった。おかっぱの老女のは他の人にも見えてるし本当のところ何者なのか。どこまでが現実なのか幻想なのか、もう少しヒントが欲しかったな。めっちゃ消化不良。
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読み終わった後、自分が何処かに行っちゃってる感じになりました(^^;;不思議な感覚の本だった!これは、ファンタジー?軽いホラー?私の読みが浅いのか・・・結局、訳分からないまま読了。みんな、幻?嫌いじゃないけどワカラナイ(笑)そんな不思議な本でした。
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好きな人は好きなのだろうなっていうのは分かる。 こういうのは自分の中に何かしら抱えてる人や抱えてる時期に読むと それを投影してなんか響いた気になってしまうけど 純粋に文章を読み解き理解しようとするとただただ支離滅裂。 人の夢の話のよう、というのは良い言い方だね。
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私にはなんだかよくわからないお話しだった。 こういう系が好きな人には好きなんだろうけど、私には終始?だった。 2018.4.13 読了
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『わたしは、ほんとうはとても、こわいのです。こわくてこわくて、ならないのです。なにもかもなかったことになればいいと、ふと思えてならないのです。そして、そんなふうに思ってしまうこと自体が、こわいのです』 夢の中にあるような街にたどり着き、成り行きを自然に受け入れてタバサと同棲、出産をする主人公。 母親の影に縛られているようにも見える薬屋のタバサ。 そして、主人公の前に度々存在を現す母親、ルリは何を伝えようとしているのか。 ラストには自身の存在が何か別のものに変わってしまうようなめまぐるしい転換が起こる。 人間は他人との関わりの中で生きているが、それは時として移ろってしまうものなのか。 全篇通して死のにおいのようなものが漂っている、不思議な小説でした。
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この作者のお話は、いつもすこし怖い。読みやすいのだけれど、後味の悪いものばかりなので、一度、気持ちのいい話も読んでみたいなと。
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タバサが住む町は実在するのか?山崎さんがどうしてこの街で過ごすのか? 全くわからないことだらけの、空想感溢れた小説
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